与えられた整式の組について、最大公約数と最小公倍数を求める問題です。ここでは、(1)と(2)の解法を示します。 (1) $4ab^3$, $2a^2bc$, $6a^3b^2c^2$ (2) $x(x-1)$, $(x-1)^2$

代数学最大公約数最小公倍数整式因数分解
2025/6/7

1. 問題の内容

与えられた整式の組について、最大公約数と最小公倍数を求める問題です。ここでは、(1)と(2)の解法を示します。
(1) 4ab34ab^3, 2a2bc2a^2bc, 6a3b2c26a^3b^2c^2
(2) x(x1)x(x-1), (x1)2(x-1)^2

2. 解き方の手順

(1) 4ab34ab^3, 2a2bc2a^2bc, 6a3b2c26a^3b^2c^2 の場合
* 各整式を素因数分解します。
* 4ab3=22ab34ab^3 = 2^2 \cdot a \cdot b^3
* 2a2bc=2a2bc2a^2bc = 2 \cdot a^2 \cdot b \cdot c
* 6a3b2c2=23a3b2c26a^3b^2c^2 = 2 \cdot 3 \cdot a^3 \cdot b^2 \cdot c^2
* 最大公約数(GCD)は、全ての整式に共通な素因数のうち、指数の最も小さいものを選びます。
* 2,a,b2, a, b が共通の素因数です。
* 指数の最小値は、それぞれ 21,a1,b12^1, a^1, b^1です。
* したがって、最大公約数は 2ab2ab です。
* 最小公倍数(LCM)は、全ての素因数のうち、指数の最も大きいものを選びます。
* 素因数は 2,3,a,b,c2, 3, a, b, c です。
* 指数の最大値は、それぞれ 22,31,a3,b3,c22^2, 3^1, a^3, b^3, c^2 です。
* したがって、最小公倍数は 223a3b3c2=12a3b3c22^2 \cdot 3 \cdot a^3 \cdot b^3 \cdot c^2 = 12a^3b^3c^2 です。
(2) x(x1)x(x-1), (x1)2(x-1)^2 の場合
* 各整式は既に因数分解されています。
* x(x1)x(x-1)
* (x1)2(x-1)^2
* 最大公約数(GCD)は、共通の因数のうち、指数の最も小さいものを選びます。
* 共通の因数は (x1)(x-1) です。
* 指数の最小値は (x1)1(x-1)^1 です。
* したがって、最大公約数は (x1)(x-1) です。
* 最小公倍数(LCM)は、全ての因数のうち、指数の最も大きいものを選びます。
* 因数は x,(x1)x, (x-1) です。
* 指数の最大値は x1,(x1)2x^1, (x-1)^2 です。
* したがって、最小公倍数は x(x1)2x(x-1)^2 です。

3. 最終的な答え

(1)
最大公約数: 2ab2ab
最小公倍数: 12a3b3c212a^3b^3c^2
(2)
最大公約数: x1x-1
最小公倍数: x(x1)2x(x-1)^2

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