すべての実数 $x, y$ に対して、不等式 $x^2 - 2(a-1)xy + y^2 + (a-2)y + 1 \ge 0$ が成り立つような $a$ の範囲を求める。

代数学不等式二次不等式判別式実数
2025/6/8

1. 問題の内容

すべての実数 x,yx, y に対して、不等式 x22(a1)xy+y2+(a2)y+10x^2 - 2(a-1)xy + y^2 + (a-2)y + 1 \ge 0 が成り立つような aa の範囲を求める。

2. 解き方の手順

与えられた不等式は xx についての二次式とみなすことができる。
x22(a1)xy+y2+(a2)y+10x^2 - 2(a-1)xy + y^2 + (a-2)y + 1 \ge 0
xx について平方完成することを考える。
x22(a1)yx+(a1)2y2(a1)2y2+y2+(a2)y+10x^2 - 2(a-1)yx + (a-1)^2 y^2 - (a-1)^2 y^2 + y^2 + (a-2)y + 1 \ge 0
(x(a1)y)2(a1)2y2+y2+(a2)y+10(x - (a-1)y)^2 - (a-1)^2 y^2 + y^2 + (a-2)y + 1 \ge 0
(x(a1)y)2(a22a+1)y2+y2+(a2)y+10(x - (a-1)y)^2 - (a^2 - 2a + 1)y^2 + y^2 + (a-2)y + 1 \ge 0
(x(a1)y)2(a22a)y2+(a2)y+10(x - (a-1)y)^2 - (a^2 - 2a)y^2 + (a-2)y + 1 \ge 0
(x(a1)y)2(a22a)y2(a2)y1(x - (a-1)y)^2 \ge (a^2 - 2a)y^2 - (a-2)y - 1
左辺は平方なので常に0以上である。
したがって、すべての実数 yy に対して、右辺が0以下であればよい。
(a22a)y2(a2)y10(a^2 - 2a)y^2 - (a-2)y - 1 \le 0
これは yy についての二次不等式なので、常に成り立つためには、
a22a<0a^2 - 2a < 0 かつ判別式 D0D \le 0
または
a22a=0a^2 - 2a = 0 かつ (a2)y10-(a-2)y - 1 \le 0 がすべての yy について成り立つ
まず、a22a<0a^2 - 2a < 0 のときを考える。
a(a2)<0a(a-2) < 0 より 0<a<20 < a < 2
このとき、判別式 D=(a2)24(a22a)(1)=(a2)2+4(a22a)=a24a+4+4a28a=5a212a+4D = (a-2)^2 - 4(a^2 - 2a)(-1) = (a-2)^2 + 4(a^2 - 2a) = a^2 - 4a + 4 + 4a^2 - 8a = 5a^2 - 12a + 4
5a212a+405a^2 - 12a + 4 \le 0
(5a2)(a2)0(5a-2)(a-2) \le 0 より 25a2\frac{2}{5} \le a \le 2
よって、0<a<20 < a < 2 と合わせて、25a<2\frac{2}{5} \le a < 2
次に、a22a=0a^2 - 2a = 0 のときを考える。
a(a2)=0a(a-2) = 0 より a=0,2a = 0, 2
a=0a = 0 のとき、不等式は (2)y102y10-(-2)y - 1 \le 0 \Leftrightarrow 2y - 1 \le 0 となる。これはすべての yy については成り立たない。
a=2a = 2 のとき、不等式は (22)y1010-(2-2)y - 1 \le 0 \Leftrightarrow -1 \le 0 となり、これは常に成り立つ。
したがって、a=2a = 2 も条件を満たす。
以上より、25a2\frac{2}{5} \le a \le 2

3. 最終的な答え

25a2\frac{2}{5} \le a \le 2

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