(1) 実数 $x, y$ について、$xy > 0$ であることは、$x + y > 0$ であるための何条件か。 (2) 実数 $a, b, c$ について、$a < b$ であることは、$a + c < b + c$ であるための何条件か。 (3) 自然数 $m, n$ について、$m$ または $n$ が $4$ の倍数であることは、$mn$ が $4$ の倍数であるための何条件か。

代数学条件必要条件十分条件不等式数の性質
2025/6/8

1. 問題の内容

(1) 実数 x,yx, y について、xy>0xy > 0 であることは、x+y>0x + y > 0 であるための何条件か。
(2) 実数 a,b,ca, b, c について、a<ba < b であることは、a+c<b+ca + c < b + c であるための何条件か。
(3) 自然数 m,nm, n について、mm または nn44 の倍数であることは、mnmn44 の倍数であるための何条件か。

2. 解き方の手順

(1)
xy>0xy > 0 は、xxyy が同符号であることを意味する。つまり、x>0x > 0 かつ y>0y > 0 または x<0x < 0 かつ y<0y < 0 である。
x>0x > 0 かつ y>0y > 0 ならば x+y>0x + y > 0 である。しかし、x<0x < 0 かつ y<0y < 0 ならば x+y<0x + y < 0 である。
したがって、xy>0xy > 0x+y>0x + y > 0 であるための十分条件ではない。
逆に、x+y>0x + y > 0 であれば、xy>0xy > 0 とは限らない。例えば、x=2,y=1x = 2, y = -1 のとき、x+y=1>0x + y = 1 > 0 だが、xy=2<0xy = -2 < 0 である。
したがって、xy>0xy > 0x+y>0x + y > 0 であるための必要条件でもない。
したがって、必要条件でも十分条件でもない。
(2)
a<ba < b ならば、a+c<b+ca + c < b + c である。これは、不等式の両辺に同じ数を足しても不等号の向きは変わらないことから明らかである。
逆に、a+c<b+ca + c < b + c ならば、a<ba < b である。これは、a+c<b+ca + c < b + c の両辺から cc を引けば a<ba < b となる。
したがって、a<ba < b であることは、a+c<b+ca + c < b + c であるための必要十分条件である。
(3)
mm または nn44 の倍数ならば、mnmn44 の倍数である。
なぜなら、m=4km = 4k (または n=4kn = 4k) ならば mn=4knmn = 4kn (または mn=4kmmn = 4km) となり、mnmn44 の倍数となる。
逆に、mnmn44 の倍数ならば、mm または nn44 の倍数とは限らない。例えば、m=2,n=2m = 2, n = 2 のとき、mn=4mn = 4 だが、mmnn44 の倍数ではない。
したがって、mm または nn44 の倍数であることは、mnmn44 の倍数であるための十分条件である。

3. 最終的な答え

(1) (エ)
(2) (ウ)
(3) (イ)

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