線積分 $\int_C (2x - y + 8) dx + (2x + y - 8) dy$ を計算する問題です。ただし、$C$ は $x^2 + (y-3)^2 = 36$ で表される円周を左回りに一周する経路です。

解析学線積分グリーンの定理多変数関数
2025/6/8

1. 問題の内容

線積分 C(2xy+8)dx+(2x+y8)dy\int_C (2x - y + 8) dx + (2x + y - 8) dy を計算する問題です。ただし、CCx2+(y3)2=36x^2 + (y-3)^2 = 36 で表される円周を左回りに一周する経路です。

2. 解き方の手順

この問題はグリーンの定理を利用して解くことができます。
グリーンの定理は、領域 DD の境界 CC に沿った線積分を、領域 DD 上の二重積分に変換するものです。
グリーンの定理は次のように表されます。
CPdx+Qdy=D(QxPy)dA\oint_C P dx + Q dy = \iint_D \left( \frac{\partial Q}{\partial x} - \frac{\partial P}{\partial y} \right) dA
ここで、P=2xy+8P = 2x - y + 8Q=2x+y8Q = 2x + y - 8 とおくと、
Qx=x(2x+y8)=2\frac{\partial Q}{\partial x} = \frac{\partial}{\partial x}(2x + y - 8) = 2
Py=y(2xy+8)=1\frac{\partial P}{\partial y} = \frac{\partial}{\partial y}(2x - y + 8) = -1
したがって、
QxPy=2(1)=3\frac{\partial Q}{\partial x} - \frac{\partial P}{\partial y} = 2 - (-1) = 3
よって、線積分は次の二重積分に変換されます。
D3dA=3DdA\iint_D 3 dA = 3 \iint_D dA
ここで、DdA\iint_D dA は領域 DD の面積を表します。
DD は円 x2+(y3)2=36x^2 + (y-3)^2 = 36 で囲まれた領域なので、半径 r=6r=6 の円です。
したがって、DD の面積は πr2=π(62)=36π\pi r^2 = \pi (6^2) = 36\pi です。
よって、求める線積分の値は次のようになります。
3DdA=3(36π)=108π3 \iint_D dA = 3 (36\pi) = 108\pi

3. 最終的な答え

108π108\pi

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