$y = \tan^{-1} x$ のマクローリン展開を2次の項まで求める問題です。

解析学マクローリン展開逆三角関数微分テイラー展開
2025/6/8

1. 問題の内容

y=tan1xy = \tan^{-1} x のマクローリン展開を2次の項まで求める問題です。

2. 解き方の手順

マクローリン展開は、x=0x=0 におけるテイラー展開です。
関数 f(x)f(x) のマクローリン展開は、
f(x)=f(0)+f(0)x+f(0)2!x2+f(0)3!x3+...f(x) = f(0) + f'(0)x + \frac{f''(0)}{2!}x^2 + \frac{f'''(0)}{3!}x^3 + ...
で与えられます。今回は2次の項までなので、x2x^2 の項まで求めます。
まず、f(x)=tan1xf(x) = \tan^{-1} x とおきます。
f(0)=tan10=0f(0) = \tan^{-1} 0 = 0
次に、導関数を求めます。
f(x)=11+x2f'(x) = \frac{1}{1+x^2}
f(0)=11+02=1f'(0) = \frac{1}{1+0^2} = 1
さらに、2階導関数を求めます。
f(x)=ddx(11+x2)=2x(1+x2)2f''(x) = \frac{d}{dx} (\frac{1}{1+x^2}) = \frac{-2x}{(1+x^2)^2}
f(0)=2(0)(1+02)2=0f''(0) = \frac{-2(0)}{(1+0^2)^2} = 0
したがって、マクローリン展開の2次の項までの近似は、
f(x)f(0)+f(0)x+f(0)2!x2=0+1x+02x2=xf(x) \approx f(0) + f'(0)x + \frac{f''(0)}{2!}x^2 = 0 + 1\cdot x + \frac{0}{2}x^2 = x

3. 最終的な答え

xx

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