与えられた4つの極限を計算します。 (1) $\lim_{x \to \infty} \log_3 \frac{1}{x}$ (2) $\lim_{x \to +0} \log_{\frac{1}{3}} x$ (3) $\lim_{x \to \infty} \log_3 (\frac{2}{x} + 3)$ (4) $\lim_{x \to 2+0} \{\log_2 (x^2-4) - \log_2 (x-2)\}$

解析学極限対数関数関数の極限
2025/6/8

1. 問題の内容

与えられた4つの極限を計算します。
(1) limxlog31x\lim_{x \to \infty} \log_3 \frac{1}{x}
(2) limx+0log13x\lim_{x \to +0} \log_{\frac{1}{3}} x
(3) limxlog3(2x+3)\lim_{x \to \infty} \log_3 (\frac{2}{x} + 3)
(4) limx2+0{log2(x24)log2(x2)}\lim_{x \to 2+0} \{\log_2 (x^2-4) - \log_2 (x-2)\}

2. 解き方の手順

(1) xx \to \infty のとき、1x0\frac{1}{x} \to 0。したがって、log31xlog30\log_3 \frac{1}{x} \to \log_3 0log3x\log_3 xx0x \to 0-\infty に発散するので、
limxlog31x=\lim_{x \to \infty} \log_3 \frac{1}{x} = -\infty
(2) x+0x \to +0 のとき、log13x\log_{\frac{1}{3}} x \to \infty。なぜなら、y=log13xy = \log_{\frac{1}{3}} xxx が増加すると減少する関数であり、xx が 0 に近づくほど yy\infty に発散するから。
limx+0log13x=\lim_{x \to +0} \log_{\frac{1}{3}} x = \infty
(3) xx \to \infty のとき、2x0\frac{2}{x} \to 0。したがって、2x+33\frac{2}{x} + 3 \to 3
limxlog3(2x+3)=log33=1\lim_{x \to \infty} \log_3 (\frac{2}{x} + 3) = \log_3 3 = 1
(4) limx2+0{log2(x24)log2(x2)}=limx2+0log2x24x2\lim_{x \to 2+0} \{\log_2 (x^2-4) - \log_2 (x-2)\} = \lim_{x \to 2+0} \log_2 \frac{x^2-4}{x-2}
ここで、x24=(x2)(x+2)x^2 - 4 = (x-2)(x+2) なので、
log2x24x2=log2(x2)(x+2)x2=log2(x+2)\log_2 \frac{x^2-4}{x-2} = \log_2 \frac{(x-2)(x+2)}{x-2} = \log_2 (x+2)
したがって、
limx2+0log2(x+2)=log2(2+2)=log24=2\lim_{x \to 2+0} \log_2 (x+2) = \log_2 (2+2) = \log_2 4 = 2

3. 最終的な答え

(1) -\infty
(2) \infty
(3) 11
(4) 22

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