次の2つの関数を微分する問題です。 (1) $y = \log(4x)$ (4) $y = 2x\log_3(x)$

解析学微分対数関数合成関数の微分積の微分法底の変換公式
2025/6/8

1. 問題の内容

次の2つの関数を微分する問題です。
(1) y=log(4x)y = \log(4x)
(4) y=2xlog3(x)y = 2x\log_3(x)

2. 解き方の手順

(1) y=log(4x)y = \log(4x)の微分
log(4x)\log(4x)log\logを底とする対数関数です。底が省略されている場合、通常は底がeeである自然対数、つまりloge(4x)=ln(4x)\log_e(4x) = \ln(4x)を意味します。
合成関数の微分を利用します。
ddxln(u)=1ududx\frac{d}{dx} \ln(u) = \frac{1}{u} \frac{du}{dx}
u=4xu = 4xとすると、dudx=4\frac{du}{dx} = 4
したがって、
dydx=14x4=1x\frac{dy}{dx} = \frac{1}{4x} \cdot 4 = \frac{1}{x}
(4) y=2xlog3(x)y = 2x\log_3(x)の微分
積の微分法と底の変換公式を使います。
まず、底の変換公式を使ってlog3(x)\log_3(x)を自然対数で表します。
log3(x)=ln(x)ln(3)\log_3(x) = \frac{\ln(x)}{\ln(3)}
したがって、y=2xln(x)ln(3)=2ln(3)xln(x)y = 2x\frac{\ln(x)}{\ln(3)} = \frac{2}{\ln(3)}x\ln(x)
積の微分法(uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv'を使います。u=xu = x, v=ln(x)v = \ln(x)とすると、
u=1u' = 1, v=1xv' = \frac{1}{x}
dydx=2ln(3)(1ln(x)+x1x)=2ln(3)(ln(x)+1)\frac{dy}{dx} = \frac{2}{\ln(3)}\left(1 \cdot \ln(x) + x \cdot \frac{1}{x}\right) = \frac{2}{\ln(3)}(\ln(x) + 1)

3. 最終的な答え

(1) dydx=1x\frac{dy}{dx} = \frac{1}{x}
(4) dydx=2ln(3)(ln(x)+1)\frac{dy}{dx} = \frac{2}{\ln(3)}(\ln(x) + 1)

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