マクローリン展開は、関数を x=0 の周りでテイラー展開したものです。つまり、 f(x)=∑n=0∞n!f(n)(0)xn の形になります。
(1) f(x)=log(1+x) の場合 * f(0)=log(1+0)=log(1)=0 * f′(x)=1+x1 より f′(0)=1 * f′′(x)=−(1+x)21 より f′′(0)=−1 * f′′′(x)=(1+x)32 より f′′′(0)=2 * f(4)(x)=−(1+x)46 より f(4)(0)=−6 一般に、f(n)(x)=(−1)n−1(1+x)n(n−1)! なので、f(n)(0)=(−1)n−1(n−1)! したがって、マクローリン展開は次のようになります。
log(1+x)=∑n=1∞n!(−1)n−1(n−1)!xn=∑n=1∞n(−1)n−1xn=x−2x2+3x3−4x4+⋯ (2) g(x)=(1+x)α の場合 * g(0)=(1+0)α=1 * g′(x)=α(1+x)α−1 より g′(0)=α * g′′(x)=α(α−1)(1+x)α−2 より g′′(0)=α(α−1) * g′′′(x)=α(α−1)(α−2)(1+x)α−3 より g′′′(0)=α(α−1)(α−2) 一般に、g(n)(x)=α(α−1)⋯(α−n+1)(1+x)α−n なので、g(n)(0)=α(α−1)⋯(α−n+1) したがって、マクローリン展開は次のようになります。
(1+x)α=1+∑n=1∞n!α(α−1)⋯(α−n+1)xn 二項係数の記号を使うと
(1+x)α=∑n=0∞(nα)xn=1+αx+2!α(α−1)x2+3!α(α−1)(α−2)x3+⋯