三角形ABCにおいて、辺BC上に点Hがあり、線分AHと辺BCは垂直である。$AB = \sqrt{13}$, $AH = 3$, $BC = 7$ のとき、$\sin B$ と $\cos C$ の値を求めよ。

幾何学三角比三平方の定理角度高さ
2025/6/8
## 問題1

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺BC上に点Hがあり、線分AHと辺BCは垂直である。AB=13AB = \sqrt{13}, AH=3AH = 3, BC=7BC = 7 のとき、sinB\sin BcosC\cos C の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) sinB\sin B を求める。
- 直角三角形 ABH において、三平方の定理より BH2+AH2=AB2BH^2 + AH^2 = AB^2
- よって BH2=(13)232=139=4BH^2 = (\sqrt{13})^2 - 3^2 = 13 - 9 = 4
- BH=2BH = 2 (BH>0より)。
- sinB=AHAB=313=31313\sin B = \frac{AH}{AB} = \frac{3}{\sqrt{13}} = \frac{3\sqrt{13}}{13}
(2) cosC\cos C を求める。
- 直角三角形 AHC において、HC=BCBH=72=5HC = BC - BH = 7 - 2 = 5
- 三平方の定理より、AC2=AH2+HC2=32+52=9+25=34AC^2 = AH^2 + HC^2 = 3^2 + 5^2 = 9 + 25 = 34
- よって、AC=34AC = \sqrt{34}
- cosC=HCAC=534=53434\cos C = \frac{HC}{AC} = \frac{5}{\sqrt{34}} = \frac{5\sqrt{34}}{34}

3. 最終的な答え

sinB=31313\sin B = \frac{3\sqrt{13}}{13}
cosC=53434\cos C = \frac{5\sqrt{34}}{34}
## 問題2

1. 問題の内容

傾斜が 3030^\circ で一定の坂の頂上に塔が立っている。坂のふもとからこの塔の先を見ると、水平面に対して 4545^\circ の角度に見えた。坂を斜面に沿って塔に向かって 30m 進んだ A 点から再び塔の先を見ると、水平面に対して 6060^\circ の角度に見えた。
(1) A点から坂の頂上まで、斜面に沿ってさらに何 m あるか。
(2) 塔そのものの高さは何 m であるか。
(3) 塔の先と坂のふもとの高低差は何 m であるか。

2. 解き方の手順

図を描いて考える。坂のふもとを B、坂の頂上を C、塔の先端を D とする。A は坂の途中の点。
ABX=45\angle ABX = 45^\circ (Xは水平な線)
ADY=60\angle ADY = 60^\circ (Yは水平な線)
ABC=30\angle ABC = 30^\circ
(1) A点から坂の頂上まで、斜面に沿ってさらに何 m あるか。
AC = x と置く。
BAD=6045=15\angle BAD = 60^\circ - 45^\circ = 15^\circ
ABD=4530=15\angle ABD = 45^\circ - 30^\circ = 15^\circ
よって、三角形ABDは二等辺三角形となり、AD=BD=30+xAD = BD = 30 + x
三角形ADCを考える。ADC=1806030=90\angle ADC = 180^\circ - 60^\circ - 30^\circ = 90^\circ
ADsin60=xAD \sin 60^\circ = x
(30+x)sin15=x(30+x) \sin 15^\circ = x
AD=xsin60AD = \frac{x}{\sin 60^\circ}
30+x=xsin1530 + x = \frac{x}{\sin 15^\circ} より、
x(1sin151)=30x (\frac{1}{\sin 15^\circ} - 1) = 30
x=30sin151sin15x = \frac{30 \sin 15^\circ}{1-\sin 15^\circ}
sin15=sin(4530)=sin45cos30cos45sin30=22322212=624\sin 15^\circ = \sin (45^\circ - 30^\circ) = \sin 45^\circ \cos 30^\circ - \cos 45^\circ \sin 30^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}\frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2}\frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6}-\sqrt{2}}{4}
x=306241624=30(62)46+2x = \frac{30 \frac{\sqrt{6}-\sqrt{2}}{4}}{1 - \frac{\sqrt{6}-\sqrt{2}}{4}} = \frac{30(\sqrt{6}-\sqrt{2})}{4-\sqrt{6}+\sqrt{2}}
有理化すると
x=153x = 15\sqrt{3}
(2) 塔の高さを求める。
CD=ADcos60=(30+x)cos60=30+x2CD = AD \cos 60^\circ = (30+x) \cos 60^\circ = \frac{30+x}{2}
CD=30+1532=15+1532CD = \frac{30+15\sqrt{3}}{2} = 15 + \frac{15\sqrt{3}}{2}
(3) 塔の先と坂のふもとの高低差を求める。
BDsin45+CDsin90=(30+x)sin45+CDBD \sin 45^\circ + CD \sin 90^\circ = (30+x)\sin 45 +CD
(30+153)22+15+1532(30 + 15\sqrt{3})\frac{\sqrt{2}}{2} + 15 + \frac{15\sqrt{3}}{2}
152+1562+15+153215\sqrt{2} + \frac{15\sqrt{6}}{2} + 15+\frac{15\sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

(1) 15315\sqrt{3} m
(2) 15+153215 + \frac{15\sqrt{3}}{2} m
(3) 152+1562+15+153215\sqrt{2} + \frac{15\sqrt{6}}{2} + 15+\frac{15\sqrt{3}}{2} m

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