袋Aには1, 1, 2, 2の4枚のカードが、袋Bには1, 2, 3, 3の4枚のカードが入っている。袋Aから1枚、袋Bから1枚カードを取り出し、それぞれ書かれた数をa, bとする。 (1) $a+b=2$となる確率を求めよ。 (2) $a+b=3$となる確率を求めよ。また、$a+b$の期待値を求めよ。

確率論・統計学確率期待値確率分布組み合わせ
2025/6/8

1. 問題の内容

袋Aには1, 1, 2, 2の4枚のカードが、袋Bには1, 2, 3, 3の4枚のカードが入っている。袋Aから1枚、袋Bから1枚カードを取り出し、それぞれ書かれた数をa, bとする。
(1) a+b=2a+b=2となる確率を求めよ。
(2) a+b=3a+b=3となる確率を求めよ。また、a+ba+bの期待値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) a+b=2a+b=2となるのは、a=1a=1かつb=1b=1のときのみである。
袋Aで1を引く確率は24=12\frac{2}{4}=\frac{1}{2}、袋Bで1を引く確率は14\frac{1}{4}なので、
a+b=2a+b=2となる確率は、12×14=18\frac{1}{2} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{8}
(2) a+b=3a+b=3となるのは、以下の2つの場合である。
(i) a=1a=1かつb=2b=2
(ii) a=2a=2かつb=1b=1
(i)の確率は、袋Aで1を引く確率12\frac{1}{2}と袋Bで2を引く確率14\frac{1}{4}の積で、12×14=18\frac{1}{2} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{8}
(ii)の確率は、袋Aで2を引く確率12\frac{1}{2}と袋Bで1を引く確率14\frac{1}{4}の積で、12×14=18\frac{1}{2} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{8}
したがって、a+b=3a+b=3となる確率は、18+18=28=14\frac{1}{8} + \frac{1}{8} = \frac{2}{8} = \frac{1}{4}
次に、a+ba+bの期待値を求める。
a+ba+bがとりうる値は2, 3, 4, 5である。
a+b=2a+b=2の確率は18\frac{1}{8}
a+b=3a+b=3の確率は14=28\frac{1}{4}=\frac{2}{8}
a+b=4a+b=4となるのは、a=1a=1かつb=3b=3または、a=2a=2かつb=2b=2のときである。
a=1a=1かつb=3b=3の確率は12×24=14=28\frac{1}{2}\times\frac{2}{4}=\frac{1}{4}=\frac{2}{8}
a=2a=2かつb=2b=2の確率は12×14=18\frac{1}{2}\times\frac{1}{4}=\frac{1}{8}
よって、a+b=4a+b=4の確率は28+18=38\frac{2}{8}+\frac{1}{8}=\frac{3}{8}
a+b=5a+b=5となるのは、a=2a=2かつb=3b=3のときである。その確率は12×24=14=28\frac{1}{2}\times\frac{2}{4}=\frac{1}{4}=\frac{2}{8}
したがって、a+ba+bの期待値は
2×18+3×28+4×38+5×28=2+6+12+108=308=1542\times\frac{1}{8} + 3\times\frac{2}{8} + 4\times\frac{3}{8} + 5\times\frac{2}{8} = \frac{2+6+12+10}{8} = \frac{30}{8} = \frac{15}{4}

3. 最終的な答え

(1) 18\frac{1}{8}
(2) 14\frac{1}{4}, 期待値: 154\frac{15}{4}

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