連立方程式を行列で表現する。
$A = \begin{pmatrix}
-1 & 1 & a \\
5 & -2 & 15 \\
4 & -1 & a+15 \\
a+1 & 1 & -6
\end{pmatrix}$
連立方程式が非自明な解を持つためには、行列 A のランクが未知数の数(ここでは3)より小さくなければならない。まず、行列式 ∣A∣=0 となる a の値を求めることを考える。しかし、4×3 行列なので、行列式は定義できない。 代わりに、第1式、第2式、第3式からなる 3×3 部分行列を考える。 $A' = \begin{pmatrix}
-1 & 1 & a \\
5 & -2 & 15 \\
4 & -1 & a+15
\end{pmatrix}$
$|A'| = -1(-2(a+15) - (-15)) - 1(5(a+15) - 4(15)) + a(5(-1) - 4(-2)) \\
= -1(-2a - 30 + 15) - 1(5a + 75 - 60) + a(-5 + 8) \\
= 2a + 15 - 5a - 15 + 3a \\
= 0$
この行列式は常に0なので、a がどのような値でも、第1式、第2式、第3式は線形従属である。 次に、第1式、第2式から x と y を z で表す。 −x+y+az=0 より y=x−az 5x−2y+15z=0 に代入して 5x−2(x−az)+15z=0 3x+(2a+15)z=0 x=−32a+15z y=x−az=−32a+15z−az=−32a+15+3az=−35a+15z=−35(a+3)z これを第4式に代入する。
(a+1)x+y−6z=0 (a+1)(−32a+15z)−35(a+3)z−6z=0 −3(a+1)(2a+15)−35(a+3)−6=0 −(a+1)(2a+15)−5(a+3)−18=0 −(2a2+17a+15)−5a−15−18=0 −2a2−17a−15−5a−33=0 −2a2−22a−48=0 a2+11a+24=0 (a+3)(a+8)=0 x=−32(−3)+15z=−39z=−3z y=−35(−3+3)z=0 (−3z,0,z) x=−32(−8)+15z=−3−1z=31z y=−35(−8+3)z=−3−25z=325z (31z,325z,z)