ベクトル $\vec{a} = (-1, 2)$ に垂直な単位ベクトルを求める問題です。

代数学ベクトル内積単位ベクトル線形代数
2025/6/9

1. 問題の内容

ベクトル a=(1,2)\vec{a} = (-1, 2) に垂直な単位ベクトルを求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) a\vec{a} に垂直なベクトルを求める。ベクトル v=(x,y)\vec{v} = (x, y)a\vec{a} に垂直であるとき、内積 av=0\vec{a} \cdot \vec{v} = 0 が成り立ちます。
(1)x+2y=0(-1)x + 2y = 0
x=2yx = 2y
よって、a\vec{a} に垂直なベクトルの一つとして、v=(2,1)\vec{v} = (2, 1) が挙げられます。一般には k(2,1)k(2, 1)kk はスカラー)と表せます。
(2) v\vec{v} の単位ベクトルを求める。単位ベクトルとは、大きさが1のベクトルのことです。v\vec{v} の大きさ v|\vec{v}| は、
v=22+12=4+1=5|\vec{v}| = \sqrt{2^2 + 1^2} = \sqrt{4 + 1} = \sqrt{5}
となります。
したがって、v\vec{v} の単位ベクトル e\vec{e} は、
e=vv=(2,1)5=(25,15)\vec{e} = \frac{\vec{v}}{|\vec{v}|} = \frac{(2, 1)}{\sqrt{5}} = (\frac{2}{\sqrt{5}}, \frac{1}{\sqrt{5}})
となります。
(3) もう一つの垂直な単位ベクトルを求める。a\vec{a} に垂直な単位ベクトルは、上記で求めた e\vec{e} の他に、e-\vec{e} も該当します。なぜなら e-\vec{e} の大きさも1であり、a(e)=(ae)=0\vec{a} \cdot (-\vec{e}) = - (\vec{a} \cdot \vec{e}) = 0 となるからです。
e=(25,15)-\vec{e} = (-\frac{2}{\sqrt{5}}, -\frac{1}{\sqrt{5}})

3. 最終的な答え

a=(1,2)\vec{a} = (-1, 2) に垂直な単位ベクトルは、(25,15)(\frac{2}{\sqrt{5}}, \frac{1}{\sqrt{5}})(25,15)(-\frac{2}{\sqrt{5}}, -\frac{1}{\sqrt{5}}) です。

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