1. 問題の内容
9人に意見を聞いたところ、8人が賛成した。この結果から、賛成意見が過半数であると言えるかどうかを判断する。
2. 解き方の手順
この問題は、二項検定を用いて、賛成者が過半数であるという仮説を検証する問題です。
帰無仮説は「賛成者が半数である」、対立仮説は「賛成者が過半数である」と設定します。
まず、9人中8人が賛成した場合の、帰無仮説の下での確率(p値)を計算します。これは、9人中8人以上が賛成する確率を計算することで求められます。
二項分布の確率質量関数は以下の通りです。
ここで、は試行回数(この場合は9)、は成功回数(この場合は8または9)、は成功確率(帰無仮説では0.5)です。
8人が賛成する確率は、
9人が賛成する確率は、
したがって、8人以上が賛成する確率(p値)は、
p値が有意水準(例えば0.05)よりも小さい場合、帰無仮説を棄却し、対立仮説を支持します。
p値が有意水準よりも大きい場合、帰無仮説を棄却できません。
この問題では、p値はであり、約0.0195です。
一般的に有意水準0.05と比較すると、p値は有意水準よりも小さいため、帰無仮説を棄却します。しかし、問題文に有意水準の指定がないため、データ不足であると判断する方が適切です。
3. 最終的な答え
半数としたP値は 10/512 なので、過半数と言うにはデータ不足である