20人の学生が受けたテストのスコア分布がグラフで与えられている。このスコア分布について、平均値、中央値、最頻値、標準偏差を求める。ただし、標準偏差は小数点以下第1位を四捨五入して整数値とする。

確率論・統計学平均値中央値最頻値標準偏差データ分析
2025/6/9

1. 問題の内容

20人の学生が受けたテストのスコア分布がグラフで与えられている。このスコア分布について、平均値、中央値、最頻値、標準偏差を求める。ただし、標準偏差は小数点以下第1位を四捨五入して整数値とする。

2. 解き方の手順

* **データの整理**: グラフから、各点数の人数を読み取る。
* 0点: 0人
* 10点: 0人
* 20点: 1人
* 30点: 0人
* 40点: 0人
* 50点: 3人
* 60点: 7人
* 70点: 6人
* 80点: 1人
* 90点: 1人
* 100点: 1人
* **平均値の計算**: 全ての点数の合計を人数で割る。
平均値 =(20×1)+(50×3)+(60×7)+(70×6)+(80×1)+(90×1)+(100×1)20= \frac{(20 \times 1) + (50 \times 3) + (60 \times 7) + (70 \times 6) + (80 \times 1) + (90 \times 1) + (100 \times 1)}{20}
=20+150+420+420+80+90+10020= \frac{20 + 150 + 420 + 420 + 80 + 90 + 100}{20}
=128020=64= \frac{1280}{20} = 64
* **中央値の計算**: データを小さい順に並べたときの中央の値。データ数が20なので、10番目と11番目のデータの平均値が中央値となる。
データの並びは以下の通り:
20, 50, 50, 50, 60, 60, 60, 60, 60, 60, 60, 70, 70, 70, 70, 70, 70, 80, 90, 100
10番目の値は60、11番目の値も60なので、中央値は60となる。
* **最頻値の計算**: 最も頻繁に出現する値。60点が7人と最も多いので、最頻値は60。
* **標準偏差の計算**:
まず、各データの偏差(各データと平均値の差)の二乗を計算する。
次に、偏差の二乗の平均を計算する。これが分散となる。
最後に、分散の平方根を計算する。これが標準偏差となる。
分散 =120[(2064)2×1+(5064)2×3+(6064)2×7+(7064)2×6+(8064)2×1+(9064)2×1+(10064)2×1]= \frac{1}{20}[(20-64)^2 \times 1 + (50-64)^2 \times 3 + (60-64)^2 \times 7 + (70-64)^2 \times 6 + (80-64)^2 \times 1 + (90-64)^2 \times 1 + (100-64)^2 \times 1]
=120[(44)2+(14)2×3+(4)2×7+(6)2×6+(16)2+(26)2+(36)2]= \frac{1}{20}[(-44)^2 + (-14)^2 \times 3 + (-4)^2 \times 7 + (6)^2 \times 6 + (16)^2 + (26)^2 + (36)^2]
=120[1936+196×3+16×7+36×6+256+676+1296]= \frac{1}{20}[1936 + 196 \times 3 + 16 \times 7 + 36 \times 6 + 256 + 676 + 1296]
=120[1936+588+112+216+256+676+1296]= \frac{1}{20}[1936 + 588 + 112 + 216 + 256 + 676 + 1296]
=120[5080]=254= \frac{1}{20}[5080] = 254
標準偏差 =25415.93716= \sqrt{254} \approx 15.937 \approx 16 (小数点以下第1位を四捨五入)

3. 最終的な答え

* 平均値: 64
* 中央値: 60
* 最頻値: 60
* 標準偏差: 16

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