100匹の稚魚の体長を測定した結果、標本平均が93.0mmであった。過去の経験から、稚魚の体長は平均 $μ$、分散 $σ^2$ の正規分布に従う。昨年の母平均は95mmで、母分散は変化せず$σ^2 = 12^2$ であることがわかっている。帰無仮説 $H_0: μ = 95$、対立仮説 $H_1: μ ≠ 95$ を設定し、標本平均 $\bar{X}$ の分布を考える。帰無仮説のもとでの $\bar{X}$ の平均と分散を求める。

確率論・統計学統計的仮説検定標本平均正規分布期待値分散
2025/6/9

1. 問題の内容

100匹の稚魚の体長を測定した結果、標本平均が93.0mmであった。過去の経験から、稚魚の体長は平均 μμ、分散 σ2σ^2 の正規分布に従う。昨年の母平均は95mmで、母分散は変化せずσ2=122σ^2 = 12^2 であることがわかっている。帰無仮説 H0:μ=95H_0: μ = 95、対立仮説 H1:μ95H_1: μ ≠ 95 を設定し、標本平均 Xˉ\bar{X} の分布を考える。帰無仮説のもとでの Xˉ\bar{X} の平均と分散を求める。

2. 解き方の手順

* Xˉ=1100k=1100Xk\bar{X} = \frac{1}{100} \sum_{k=1}^{100} X_k と定義する。
* 帰無仮説 H0:μ=95H_0: μ = 95 のもとでは、Xˉ\bar{X} の期待値(平均)は母平均 μμ に等しいので、μ0=95\mu_0 = 95 となる。
* Xˉ\bar{X} の分散は、σXˉ2=σ2nσ^2_{\bar{X}} = \frac{σ^2}{n} で計算できる。問題文より、σ2=122=144σ^2 = 12^2 = 144 であり、n=100n = 100 であるから、σXˉ2=144100=1.44σ^2_{\bar{X}} = \frac{144}{100} = 1.44 となる。

3. 最終的な答え

μ0=95\mu_0 = 95
σ02=1.44σ^2_0 = 1.44

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