関数 $y = ax^2 + bx + c$ のグラフが表示されるコンピュータソフトにおいて、あるa, b, cの値を入力したところ、図のようなグラフが表示された。 (1) a, b, c の符号を答えよ。 (2) この a, c の値を変えずに、b の値だけを変化させたとき、変わらないものを次の選択肢の中からすべて選べ。また、変わらない理由を説明せよ。 ① 放物線と x 軸との共有点の個数 ② 放物線の頂点の x 座標の符号 ③ 放物線の頂点の y 座標の符号
2025/6/9
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。
1. 問題の内容
関数 のグラフが表示されるコンピュータソフトにおいて、あるa, b, cの値を入力したところ、図のようなグラフが表示された。
(1) a, b, c の符号を答えよ。
(2) この a, c の値を変えずに、b の値だけを変化させたとき、変わらないものを次の選択肢の中からすべて選べ。また、変わらない理由を説明せよ。
① 放物線と x 軸との共有点の個数
② 放物線の頂点の x 座標の符号
③ 放物線の頂点の y 座標の符号
2. 解き方の手順
(1) a, b, c の符号について
まず、グラフの形状から a の符号を判断する。上に凸のグラフなので、 である。
次に、グラフと y 軸の交点の y 座標は c である。グラフより、 である。
最後に、軸の位置から b の符号を判断する。軸の方程式は である。グラフの軸は y 軸の左側にあるので、 となる。 なので、 となる。
(2) b の値だけを変化させたとき、変わらないものについて
① 放物線と x 軸との共有点の個数: の判別式 の符号によって、共有点の個数は変わる。 を変化させると の符号も変わるので、共有点の個数は変わる。
② 放物線の頂点の x 座標の符号:頂点の x 座標は であり、 を変化させると頂点の x 座標も変わるので、その符号も変わる可能性がある。
③ 放物線の頂点の y 座標の符号:頂点の y 座標は であり、 を変化させると頂点の y 座標も変わるので、その符号も変わる可能性がある。
ここで、軸との共有点の個数を考える。の値を変えると、判別式 の値も変わる。しかし、 かつ であるから、 は常に成り立つ。したがって、 をどれだけ小さくしても、判別式は必ず正の値を取る。そのため、放物線は常に x 軸と 2 点で交わる。
3. 最終的な答え
(1)
a: 負
b: 負
c: 正
(2)
変わらないもの:① 放物線と x 軸との共有点の個数
理由:, より、判別式 は常に正となるため、x 軸との共有点の個数は常に 2 個である。