この問題を解くには、仮説検定の考え方を使います。
* 帰無仮説:賛成の割合は2/3以下である。
* 対立仮説:賛成の割合は2/3より大きい。
帰無仮説が正しいと仮定した場合に、10人中9人以上が賛成する確率を計算します。
これは二項分布に従うと考えられます。
n=10 (試行回数)、p=2/3 (成功確率) で、k=9または10回成功する確率を計算します。
P(X≥9)=P(X=9)+P(X=10) 二項分布の確率質量関数は以下の通りです。
P(X=k)=(kn)pk(1−p)n−k P(X=9)=(910)(32)9(31)1=10×(32)9×(31)≈10×0.0260×0.3333≈0.0867 P(X=10)=(1010)(32)10(31)0=1×(32)10×1≈0.0173 P(X≥9)=P(X=9)+P(X=10)≈0.0867+0.0173≈0.1040 この確率(0.1040)は、有意水準(例えば0.05)よりも大きいので、帰無仮説を棄却することはできません。