$\theta$についての方程式 $3\cos{4\theta} = 2\sin^2{\theta}-3$ が与えられています。$x = \cos{2\theta}$ とおくと、この方程式は $x$ の2次方程式に書き換えられます。 (1) この2次方程式を求め、 (2) その解を求め、 (3) $0 \le \theta \le \frac{3}{2}\pi$ の範囲における $\theta$ の解の個数とそのうち最大のものを求める問題です。

代数学三角関数二次方程式三角関数の合成方程式の解
2025/6/9

1. 問題の内容

θ\thetaについての方程式 3cos4θ=2sin2θ33\cos{4\theta} = 2\sin^2{\theta}-3 が与えられています。x=cos2θx = \cos{2\theta} とおくと、この方程式は xx の2次方程式に書き換えられます。
(1) この2次方程式を求め、
(2) その解を求め、
(3) 0θ32π0 \le \theta \le \frac{3}{2}\pi の範囲における θ\theta の解の個数とそのうち最大のものを求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 方程式 3cos4θ=2sin2θ33\cos{4\theta} = 2\sin^2{\theta}-3x=cos2θx = \cos{2\theta} を用いて書き換えます。
まず、cos4θ=2cos22θ1=2x21\cos{4\theta} = 2\cos^2{2\theta} - 1 = 2x^2 - 1 および sin2θ=1cos2θ2=1x2\sin^2{\theta} = \frac{1-\cos{2\theta}}{2} = \frac{1-x}{2} であるから、与えられた方程式は次のようになります。
3(2x21)=2(1x2)33(2x^2 - 1) = 2(\frac{1-x}{2}) - 3
6x23=1x36x^2 - 3 = 1 - x - 3
6x2+x1=06x^2 + x - 1 = 0
したがって、ア=6、イ=1です。
(2) 2次方程式 6x2+x1=06x^2 + x - 1 = 0 を解きます。
(2x+1)(3x1)=0(2x+1)(3x-1) = 0 より、
x=12,13x = -\frac{1}{2}, \frac{1}{3}
したがって、ウ=-1、エ=2、オカ=1、キ=3です。
(3) x=cos2θx = \cos{2\theta} であるから、
cos2θ=12\cos{2\theta} = -\frac{1}{2} または cos2θ=13\cos{2\theta} = \frac{1}{3}
0θ32π0 \le \theta \le \frac{3}{2}\pi より、02θ3π0 \le 2\theta \le 3\pi です。
cos2θ=12\cos{2\theta} = -\frac{1}{2} のとき、
2θ=23π,43π,83π2\theta = \frac{2}{3}\pi, \frac{4}{3}\pi, \frac{8}{3}\pi
θ=13π,23π,43π\theta = \frac{1}{3}\pi, \frac{2}{3}\pi, \frac{4}{3}\pi
cos2θ=13\cos{2\theta} = \frac{1}{3} のとき、
2θ=α,2πα,2π+α2\theta = \alpha, 2\pi-\alpha, 2\pi + \alpha (α\alphacosα=13\cos\alpha = \frac{1}{3} を満たす、0<α<π20 < \alpha < \frac{\pi}{2} の角)
θ=α2,πα2,π+α2\theta = \frac{\alpha}{2}, \pi-\frac{\alpha}{2}, \pi + \frac{\alpha}{2}
したがって、θ\theta の解は6個あります。最大のものは 43π\frac{4}{3}\pi より大きいので、π+α2\pi + \frac{\alpha}{2} です。cos2θ=13>0\cos 2\theta = \frac{1}{3} > 0であることに注意すると、 0θ3π20 \le \theta \le \frac{3\pi}{2} の範囲でcos2θ=13\cos 2\theta = \frac{1}{3}の解は3つ存在し、
α2,πα2,π+α2\frac{\alpha}{2}, \pi-\frac{\alpha}{2}, \pi+\frac{\alpha}{2}
cos2θ=12\cos 2\theta = -\frac{1}{2} の解は
π3,2π3,4π3\frac{\pi}{3}, \frac{2\pi}{3}, \frac{4\pi}{3}
合計6個存在します。
最大値は 4π3\frac{4\pi}{3}ではない可能性があります。α\alpha0<α<π20 < \alpha < \frac{\pi}{2}を満たすので
0<α2<π40 < \frac{\alpha}{2} < \frac{\pi}{4}
π<π+α2<5π4\pi < \pi + \frac{\alpha}{2} < \frac{5\pi}{4}
また、4π3=16π12\frac{4\pi}{3} = \frac{16\pi}{12} であり、5π4=15π12\frac{5\pi}{4} = \frac{15\pi}{12} であるので、
π+α2<4π3\pi + \frac{\alpha}{2} < \frac{4\pi}{3}
したがって、最大値は 4π3\frac{4\pi}{3} です。
したがって、ク=6、ケ=4、コ=3です。

3. 最終的な答え

ア=6
イ=1
ウ=-1
エ=2
オカ=1
キ=3
ク=6
ケ=4
コ=3
θ=43π\theta = \frac{4}{3}\pi

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