PからQまでの最短経路について、以下の3つの場合について、経路の数を求めます。 (1) Rを通る場合 (2) X印の箇所を通らない場合 (3) Rを通り、X印の箇所を通らない場合

離散数学組み合わせ最短経路場合の数
2025/6/9

1. 問題の内容

PからQまでの最短経路について、以下の3つの場合について、経路の数を求めます。
(1) Rを通る場合
(2) X印の箇所を通らない場合
(3) Rを通り、X印の箇所を通らない場合

2. 解き方の手順

(1) Rを通る場合
PからRまでの最短経路の数と、RからQまでの最短経路の数をそれぞれ計算し、それらを掛け合わせます。
PからRまでの経路は、右に2回、下に2回進むので、4C2=4!2!2!=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通りです。
RからQまでの経路は、右に3回、下に2回進むので、5C2=5!3!2!=5×42×1=10_5C_2 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10通りです。
したがって、PからRを通ってQまでの経路は、6×10=606 \times 10 = 60通りです。
(2) X印の箇所を通らない場合
まず、PからQまでのすべての最短経路の数を計算します。右に5回、下に4回進むので、9C4=9!5!4!=9×8×7×64×3×2×1=126_9C_4 = \frac{9!}{5!4!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126通りです。
次に、PからX印の箇所を通ってQまでの最短経路の数を計算します。
PからX印の箇所までの経路は、右に3回、下に1回進むので、4C1=4!3!1!=4_4C_1 = \frac{4!}{3!1!} = 4通りです。
X印の箇所からQまでの経路は、右に2回、下に3回進むので、5C2=5!3!2!=5×42×1=10_5C_2 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10通りです。
したがって、PからX印の箇所を通ってQまでの経路は、4×10=404 \times 10 = 40通りです。
PからQまでX印の箇所を通らない経路は、すべての経路からX印の箇所を通る経路を引くことで求められます。 12640=86126 - 40 = 86通りです。
(3) Rを通り、X印の箇所を通らない場合
Rを通り、X印の箇所を通る経路を求めます。
PからRまでの経路は、4C2=6_4C_2 = 6通りです。
RからX印の箇所までの経路は、右に1回、下に-1回ですが、RからX印の箇所までの最短経路は存在しません。
Rを通る経路の場合、X印を通る場合は、RからQまでの経路からX印を通る経路を引きます。
RからQまでの経路は5C2=10_5C_2 = 10通りです。
RからXまでの経路は、右に1回、下に1回なので、2C1=2_2C_1 = 2通りです。XからQまでの経路は、右に2回、下に3回なので、5C2=10_5C_2 = 10通りです。Rを通ってXを通ってQに行く経路は2×10=202 \times 10 = 20通りです。
Rを通りXを通らない経路は102010 - 20ではありません。RからXを通る事はできません。
PからRを通ってQまで60通りです。RからXのマスを通ってQまで20通りではないです。Xのマスを通るためには、Rから右下に進む必要がありますが、RからXに直接到達する事はできないため、この経路は0通りとなります。
したがって、Rを通ってXを通らない経路は、Rを通る経路と等しく、6060通りです。

3. 最終的な答え

(1) 60通り
(2) 86通り
(3) 60通り

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