定義域が $-3 \le x \le a$ である関数 $y = -x^2 - 4x + 1$ の最大値および最小値を、以下の各場合について求めます。 (1) $-3 < a < -2$ (2) $-2 \le a < -1$ (3) $a = -1$ (4) $-1 < a$

代数学二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/6/9

1. 問題の内容

定義域が 3xa-3 \le x \le a である関数 y=x24x+1y = -x^2 - 4x + 1 の最大値および最小値を、以下の各場合について求めます。
(1) 3<a<2-3 < a < -2
(2) 2a<1-2 \le a < -1
(3) a=1a = -1
(4) 1<a-1 < a

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x24x+1=(x2+4x)+1=(x2+4x+4)+4+1=(x+2)2+5y = -x^2 - 4x + 1 = -(x^2 + 4x) + 1 = -(x^2 + 4x + 4) + 4 + 1 = -(x+2)^2 + 5
このグラフは、頂点が (2,5)(-2, 5) で、上に凸の放物線です。
(1) 3<a<2-3 < a < -2 のとき
定義域は 3xa-3 \le x \le a です。
この範囲において、関数は単調増加です。したがって、
最大値は x=ax=a のとき y=a24a+1y = -a^2 - 4a + 1
最小値は x=3x=-3 のとき y=(3)24(3)+1=9+12+1=4y = -(-3)^2 - 4(-3) + 1 = -9 + 12 + 1 = 4
(2) 2a<1-2 \le a < -1 のとき
定義域は 3xa-3 \le x \le a です。
頂点の xx 座標は 2-2 なので、定義域に頂点が含まれます。
最大値は x=2x=-2 のとき y=5y = 5
最小値は x=3x=-3 のとき y=4y = 4 または x=ax=a のとき y=a24a+1y = -a^2 - 4a + 1 の小さい方です。
a=2a = -2 の時、y=(2)24(2)+1=4+8+1=5y = -(-2)^2 - 4(-2) + 1 = -4 + 8 + 1 = 5
したがって、x=3x=-3 のとき最小値 44
(3) a=1a = -1 のとき
定義域は 3x1-3 \le x \le -1 です。
最大値は x=2x=-2 のとき y=5y = 5
最小値は x=3x=-3 のとき y=4y = 4 または x=1x=-1 のとき y=(1)24(1)+1=1+4+1=4y = -(-1)^2 - 4(-1) + 1 = -1 + 4 + 1 = 4
したがって、最小値は 44
(4) 1<a-1 < a のとき
定義域は 3xa-3 \le x \le a です。
最大値は x=2x=-2 のとき y=5y = 5
最小値は x=3x=-3 のとき y=4y = 4 または x=ax=a のとき y=a24a+1y = -a^2 - 4a + 1 の小さい方です。

3. 最終的な答え

(1) 3<a<2-3 < a < -2 のとき
最大値: a24a+1-a^2 - 4a + 1
最小値: 44
(2) 2a<1-2 \le a < -1 のとき
最大値: 55
最小値: 44
(3) a=1a = -1 のとき
最大値: 55
最小値: 44
(4) 1<a-1 < a のとき
最大値: 55
最小値:
a24a+1-a^2 - 4a + 1 (a<2+2a < -2+\sqrt{2}のとき)
44 (a2+2a \ge -2+\sqrt{2}のとき)
補足:a24a+1=4-a^2 - 4a + 1 = 4を解くと、a24a3=0-a^2 - 4a - 3 = 0より、a2+4a+3=0a^2 + 4a + 3 = 0(a+1)(a+3)=0(a+1)(a+3) = 0、したがって、a=1a=-1またはa=3a=-3
a24a+1=4-a^2 - 4a + 1 = 4となるaは、定義域の範囲外のため、考慮しない。
a24a+1>4-a^2 - 4a + 1 > 4となるaを考える。a24a3>0-a^2 - 4a - 3 > 0より、a2+4a+3<0a^2 + 4a + 3 < 0(a+1)(a+3)<0(a+1)(a+3) < 0、したがって、3<a<1-3 < a < -1
a24a+1<4-a^2 - 4a + 1 < 4となるaを考える。a24a3<0-a^2 - 4a - 3 < 0より、a2+4a+3>0a^2 + 4a + 3 > 0(a+1)(a+3)>0(a+1)(a+3) > 0、したがって、a<3a < -3または1<a-1 < a
ただし、この問題で定義域は3xa-3 \le x \le aなので、1<a-1 < aの場合のみを考える。
y=(x+2)2+5y = -(x+2)^2 + 5において、頂点の座標は(2,5)(-2, 5)
最小値が44となるのは、x=3x = -3またはx=1x = -1
x=ax = aの時のy座標が44より小さい時、最小値はy=a24a+1y = -a^2 - 4a + 1
a24a+1=4-a^2 - 4a + 1 = 4より、a2+4a+3=0a^2 + 4a + 3 = 0, (a+1)(a+3)=0(a+1)(a+3) = 0なので、a=1a = -1またはa=3a = -3
a24a+1=4-a^2 - 4a + 1 = 4となる点は、(3,4),(1,4)(-3, 4), (-1, 4)
a>1a \gt -1なので、aax=1x = -1から増えると、y座標は減少していく。
(1,4)(-1, 4)から2\sqrt{2}増えた位置を考えると、x=1+2x = -1 + \sqrt{2}, y=5(21)2=5(222+1)=53+22=2+22y = 5 - (\sqrt{2} - 1)^2 = 5-(2-2\sqrt{2}+1) = 5-3+2\sqrt{2} = 2+2\sqrt{2}
最小値がx=3x = -3のときの44になるのは、aa(2+2)(-2+\sqrt{2})を超えるとき。

「代数学」の関連問題

問題は以下の2つです。 (6) $y = -\frac{1}{2}x^2 + 2x - 3$ (8) $y = -2x + 3$ (ただし、$-1 \le x < 2$)

二次関数一次関数平方完成関数のグラフ頂点関数の範囲
2025/6/9

(5) $y = -x^2 + 6x - 1$ のグラフの概形を把握する。 (7) $y = x + 1$ ($-3 < x \leq 2$) のグラフの概形を把握する。 (8) $y = -2x +...

二次関数グラフ放物線定義域直線
2025/6/9

$x$ に関する不等式 $(\log_{\frac{1}{2}} 2x)^3 - 12\log_{\frac{1}{4}} x > (\log_2 4x)^2 - 11$ を解く問題です。$t = \...

不等式対数指数対数不等式数式変形解の範囲
2025/6/9

関数 $y = 4^x + 4^{-x} - (2^{x+1} + 2^{-x+1}) + 4$ の最小値を求める問題です。$t = 2^x + 2^{-x}$ とおき、$y$ を $t$ で表し、$...

関数の最小値指数関数相加相乗平均二次関数
2025/6/9

与えられた数式を計算して、空欄を埋める問題です。具体的には、 (1) $(0.25)^{0.5}$ (2) $(\sqrt[3]{a})^4 \times \sqrt[6]{a^5} \div a\s...

指数対数計算根号
2025/6/9

与えられた問題は、総和の計算です。具体的には、$\sum_{k=1}^{n} (2^k + 2k)$ を計算する必要があります。

数列総和等比数列等差数列シグマ
2025/6/9

$\sum_{k=1}^{n} (3k-1)^2$ を計算する問題です。

シグマ数列展開公式
2025/6/9

問題は、指数関数 $y = -4^x$ のグラフを描くことです。

指数関数グラフ関数の反転
2025/6/9

与えられた二次関数を標準形に変形する問題です。二次関数は以下の4つです。 (1) $y = (x-3)^2 + 4$ (2) $y = 2x^2 + 8x + 2$ (3) $y = \frac{1}...

二次関数標準形平方完成
2025/6/9

指数関数 $y = -3^{-x}$ のグラフを描く問題です。

指数関数グラフ対称移動単調増加
2025/6/9