与えられた4つの式をそれぞれ因数分解する問題です。今回は、(3) $x^2+3xy+2y^2-2x-5y-3$と(4) $3x^2-xy-2y^2-2x-3y-1$を因数分解します。

代数学因数分解二次式多変数
2025/6/9

1. 問題の内容

与えられた4つの式をそれぞれ因数分解する問題です。今回は、(3) x2+3xy+2y22x5y3x^2+3xy+2y^2-2x-5y-3と(4) 3x2xy2y22x3y13x^2-xy-2y^2-2x-3y-1を因数分解します。

2. 解き方の手順

(3) x2+3xy+2y22x5y3x^2+3xy+2y^2-2x-5y-3
まず、xxについての二次式として整理します。
x2+(3y2)x+(2y25y3)x^2 + (3y-2)x + (2y^2-5y-3)
次に、定数項である2y25y32y^2-5y-3を因数分解します。
2y25y3=(2y+1)(y3)2y^2-5y-3 = (2y+1)(y-3)
与式は、
x2+(3y2)x+(2y+1)(y3)x^2 + (3y-2)x + (2y+1)(y-3)
と書けます。ここで、因数分解の形を(x+Ay+B)(x+Cy+D)(x+Ay+B)(x+Cy+D)と仮定して、A,B,C,DA, B, C, Dを求めます。
(x+Ay+B)(x+Cy+D)=x2+(A+C)xy+(B+D)x+ACy2+(AD+BC)y+BD(x+Ay+B)(x+Cy+D) = x^2 + (A+C)xy + (B+D)x + ACy^2 + (AD+BC)y + BD
係数を比較すると、以下の式が得られます。
A+C=3A+C = 3
B+D=2B+D = -2
AC=2AC = 2
AD+BC=5AD+BC = -5
BD=3BD = -3
AC=2AC=2を満たす整数の組み合わせは(A,C)=(1,2)(A, C)=(1, 2)または(2,1)(2, 1)です。
(A,C)=(1,2)(A, C)=(1, 2)とすると、AD+BC=D+2B=5AD+BC = D + 2B = -5
BD=3BD=-3より、(B,D)=(1,3)(B, D)=(1, -3)または(1,3)(-1, 3)または(3,1)(3, -1)または(3,1)(-3, 1).
(B,D)=(1,3)(B, D)=(1, -3)のとき、D+2B=3+2=15D+2B = -3+2 = -1 \neq -5
(B,D)=(1,3)(B, D)=(-1, 3)のとき、D+2B=32=15D+2B = 3-2 = 1 \neq -5
(B,D)=(3,1)(B, D)=(3, -1)のとき、D+2B=1+6=55D+2B = -1+6 = 5 \neq -5
(B,D)=(3,1)(B, D)=(-3, 1)のとき、D+2B=16=5D+2B = 1-6 = -5.
したがって、(A,C)=(1,2)(A, C)=(1, 2)B=3B=-3, D=1D=1.
したがって、x2+3xy+2y22x5y3=(x+y3)(x+2y+1)x^2+3xy+2y^2-2x-5y-3=(x+y-3)(x+2y+1)
(4) 3x2xy2y22x3y13x^2-xy-2y^2-2x-3y-1
xxについて整理します。
3x2+(y2)x(2y2+3y+1)3x^2 + (-y-2)x - (2y^2+3y+1)
定数項を因数分解します。
2y2+3y+1=(2y+1)(y+1)2y^2+3y+1 = (2y+1)(y+1)
与式は、
3x2+(y2)x(2y+1)(y+1)3x^2 + (-y-2)x - (2y+1)(y+1)
と書けます。
因数分解の形を(ax+by+c)(dx+ey+f)(ax+by+c)(dx+ey+f)と仮定すると、ad=3ad=3, be=2be=-2, cf=1cf=-1
ここで、(3x+y+1)(x2y1)(3x+y+1)(x-2y-1)を考えると、3x26xy3x+xy2y2y+3x+y+1=3x25xy2y213x^2-6xy-3x+xy-2y^2-y+3x+y+1=3x^2-5xy-2y^2-1となり、これは正しくありません。
(3x+2y+1)(xy1)(3x+2y+1)(x-y-1)を考えると、3x23xy3x+2xy2y22y+xy1=3x2xy2y22x3y13x^2-3xy-3x+2xy-2y^2-2y+x-y-1=3x^2-xy-2y^2-2x-3y-1となり、これが答えです。

3. 最終的な答え

(3) (x+y3)(x+2y+1)(x+y-3)(x+2y+1)
(4) (3x+2y+1)(xy1)(3x+2y+1)(x-y-1)

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