与えられた4つの2次方程式について、それぞれの条件を満たす定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。 (1) $x^2 + 2ax + a + 2 = 0$ が重解を持つ。 (2) $x^2 - 2ax + a^2 - a + 3 = 0$ が異なる2つの実数解を持つ。 (3) $ax^2 - (2a - 1)x + a = 0$ が実数解を持つ。 (4) $2x^2 - 3x + a - 1 = 0$ が実数解を持たない。

代数学二次方程式判別式不等式実数解重解
2025/6/9

1. 問題の内容

与えられた4つの2次方程式について、それぞれの条件を満たす定数 aa の値の範囲を求める問題です。
(1) x2+2ax+a+2=0x^2 + 2ax + a + 2 = 0 が重解を持つ。
(2) x22ax+a2a+3=0x^2 - 2ax + a^2 - a + 3 = 0 が異なる2つの実数解を持つ。
(3) ax2(2a1)x+a=0ax^2 - (2a - 1)x + a = 0 が実数解を持つ。
(4) 2x23x+a1=02x^2 - 3x + a - 1 = 0 が実数解を持たない。

2. 解き方の手順

2次方程式 Ax2+Bx+C=0Ax^2 + Bx + C = 0 の判別式を D=B24ACD = B^2 - 4AC とします。
(1) 重解を持つ条件は D=0D = 0 です。
D=(2a)24(1)(a+2)=4a24a8=0D = (2a)^2 - 4(1)(a + 2) = 4a^2 - 4a - 8 = 0
a2a2=0a^2 - a - 2 = 0
(a2)(a+1)=0(a - 2)(a + 1) = 0
a=2,1a = 2, -1
(2) 異なる2つの実数解を持つ条件は D>0D > 0 です。
D=(2a)24(1)(a2a+3)=4a24a2+4a12=4a12>0D = (-2a)^2 - 4(1)(a^2 - a + 3) = 4a^2 - 4a^2 + 4a - 12 = 4a - 12 > 0
4a>124a > 12
a>3a > 3
(3) 実数解を持つ条件は D0D \geq 0 です。ただし、a=0a = 0 のときは1次方程式になるので、それも考慮する必要があります。
a=0a = 0 のとき、 x=0x = 0 となり、実数解を持つので、a=0a=0 は条件を満たします。
a0a \neq 0 のとき、
D=((2a1))24(a)(a)=(2a1)24a2=4a24a+14a2=4a+10D = (-(2a - 1))^2 - 4(a)(a) = (2a - 1)^2 - 4a^2 = 4a^2 - 4a + 1 - 4a^2 = -4a + 1 \geq 0
4a1-4a \geq -1
a14a \leq \frac{1}{4}
したがって、a14a \leq \frac{1}{4} かつ a0a \neq 0, または a=0a = 0
まとめると a14a \leq \frac{1}{4}
(4) 実数解を持たない条件は D<0D < 0 です。
D=(3)24(2)(a1)=98(a1)=98a+8=178a<0D = (-3)^2 - 4(2)(a - 1) = 9 - 8(a - 1) = 9 - 8a + 8 = 17 - 8a < 0
8a<17-8a < -17
8a>178a > 17
a>178a > \frac{17}{8}

3. 最終的な答え

(1) a=2,1a = 2, -1
(2) a>3a > 3
(3) a14a \leq \frac{1}{4}
(4) a>178a > \frac{17}{8}

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