aは正の定数とします。関数 $y = -x^2 + 2x + 1$ ($0 \le x \le a$) の最大値を求めよ。 さらに、応用例題3の関数 $y=x^2-4x+1$ ($0 \le x \le a$)について、 (1) 定義域の両端 $x=0, x=a$ における $y$ の値が一致するときの、定数 $a$ の値を求めよ。 (2) 応用例題3の関数の最大値を求めよ。

代数学二次関数最大値定義域平方完成場合分け
2025/6/10

1. 問題の内容

aは正の定数とします。関数 y=x2+2x+1y = -x^2 + 2x + 1 (0xa0 \le x \le a) の最大値を求めよ。
さらに、応用例題3の関数 y=x24x+1y=x^2-4x+1 (0xa0 \le x \le a)について、
(1) 定義域の両端 x=0,x=ax=0, x=a における yy の値が一致するときの、定数 aa の値を求めよ。
(2) 応用例題3の関数の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

**練習20:**
まず、関数 y=x2+2x+1y = -x^2 + 2x + 1 を平方完成します。
y=(x22x)+1=(x22x+11)+1=(x1)2+1+1=(x1)2+2y = -(x^2 - 2x) + 1 = -(x^2 - 2x + 1 - 1) + 1 = -(x-1)^2 + 1 + 1 = -(x-1)^2 + 2
このグラフは上に凸な放物線で、頂点は (1,2)(1, 2) です。
0xa0 \le x \le a の範囲での最大値を求めるには、以下の2つの場合を考慮します。
(i) 0<a10 < a \le 1 のとき:最大値は x=0x=0 のときの値、つまり y=02+2(0)+1=1y = -0^2 + 2(0) + 1 = 1 です。または x=ax=a のときの値、つまり y=a2+2a+1y=-a^2+2a+1 です。
この場合、軸(x=1x=1)は定義域の外または定義域の右端なので、最大値はx=ax=aのときとなります。
y=a2+2a+1y=-a^2+2a+1
(ii) 1<a1 < a のとき:最大値は頂点の yy 座標、つまり 22 です。
したがって、
0<a10 < a \le 1 のとき、最大値は a2+2a+1-a^2 + 2a + 1
1<a1 < a のとき、最大値は 22
**問5(1):**
応用例題3の関数は y=x24x+1y = x^2 - 4x + 1 です。x=0x=0 のとき、y=024(0)+1=1y = 0^2 - 4(0) + 1 = 1 です。
x=ax=a のとき、y=a24a+1y = a^2 - 4a + 1 です。
x=0x=0x=ax=a のときの yy の値が一致するとき、1=a24a+11 = a^2 - 4a + 1 が成り立ちます。
a24a=0a^2 - 4a = 0
a(a4)=0a(a-4) = 0
a=0a = 0 または a=4a = 4
aa は正の定数なので、a=4a = 4 です。
**問5(2):**
y=x24x+1y = x^2 - 4x + 1 の最大値を求めます。y=(x2)23y = (x-2)^2 - 3 と変形できます。これは下に凸な放物線で、軸は x=2x=2 です。定義域は 0xa0 \le x \le a です。
場合分けをします。
(i) 0<a<20 < a < 2 のとき:x=0x=0 で最大値をとり、y=1y = 1 です。
(ii) a=2a = 2 のとき:x=0x=0 で最大値をとり、y=1y = 1 です。
(iii) 2<a2 < a のとき:x=ax=a で最大値をとり、y=a24a+1y = a^2 - 4a + 1 です。この値が11となるのは、a=4a=4のとき。
f(0)=1f(0)=1
f(a)=a24a+1f(a)=a^2-4a+1
軸はx=2x=2.
f(0)=1f(0)=1
f(a)>f(0)f(a)>f(0)のとき、a24a+1>1a^2-4a+1>1a24a>0a^2-4a>0a(a4)>0a(a-4)>0a>4a>4.
f(a)<=f(0)f(a)<=f(0)のとき、2<a<=42<a<=4.
a>4a>4のとき、a24a+1a^2-4a+1
0<a<=40<a<=4のとき、11

3. 最終的な答え

**練習20:**
0<a10 < a \le 1 のとき、最大値は a2+2a+1-a^2 + 2a + 1
1<a1 < a のとき、最大値は 22
**問5(1):**
a=4a = 4
**問5(2):**
0<a40 < a \le 4のとき、最大値は 11
4<a4 < aのとき、最大値は a24a+1a^2 - 4a + 1

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