平面上に、焦点の組が一致する楕円 $C_1$ と双曲線 $C_2$ があるとき、$C_1$ と $C_2$ の共有点において、$C_1$ と $C_2$ は直交することを示す。ただし、$C_1$ と $C_2$ がある共有点において直交するとは、その共有点における各々の接線が直交することを意味する。
2025/6/10
1. 問題の内容
平面上に、焦点の組が一致する楕円 と双曲線 があるとき、 と の共有点において、 と は直交することを示す。ただし、 と がある共有点において直交するとは、その共有点における各々の接線が直交することを意味する。
2. 解き方の手順
焦点がである楕円 の方程式を
とおく。ここで、である。
焦点がである双曲線 の方程式を
とおく。ここで、である。
楕円上の点から焦点までの距離の和は一定でである。すなわち、
双曲線上の点から焦点までの距離の差は一定でである。すなわち、
と の共有点をとする。上の点から2つの焦点までの距離をととすると、が成り立つ。同様に、上の点から2つの焦点までの距離をととすると、が成り立つ。
の接線は、焦点からの角度が等しくなるような直線である。同様に、の接線も、焦点からの角度が等しくなるような直線である。ここで、の接線との接線は直交する。
一般性を失うことなく、と仮定する。するとかつとなる。
これらより、かつである。
このとき、楕円と双曲線の接線は直交する。
3. 最終的な答え
楕円 と双曲線 の共有点において、 と は直交する。