クラメルの公式を用いて連立一次方程式を解く。クラメルの公式は、連立一次方程式の解を、係数行列とその変数の列を定数項に置き換えた行列の行列式を用いて表現する。
(1)の連立一次方程式
⎩⎨⎧3x1−x2+3x3=1−x1+5x2−2x3=1x1−x2+3x3=2 D=3−11−15−13−23=3(15−2)−(−1)(−3+2)+3(1−5)=3(13)+1−12=39+1−12=28 x1を求めるために、第一列を定数項に置き換えた行列の行列式D1を計算する。 D1=112−15−13−23=1(15−2)−(−1)(3+4)+3(−1−10)=13+7−33=−13 x2を求めるために、第二列を定数項に置き換えた行列の行列式D2を計算する。 D2=3−111123−23=3(3+4)−1(−3+2)+3(−2−1)=21+1−9=13 x3を求めるために、第三列を定数項に置き換えた行列の行列式D3を計算する。 D3=3−11−15−1112=3(10+1)−(−1)(−2−1)+1(1−5)=33−3−4=26 x1=DD1=28−13 x2=DD2=2813 x3=DD3=2826=1413 (2)の連立一次方程式
⎩⎨⎧x1−x2+2x3=13x1+x2−3x3=5−x1+2x2+5x3=−1 D=13−1−1122−35=1(5+6)−(−1)(15−3)+2(6+1)=11+12+14=37 x1を求めるために、第一列を定数項に置き換えた行列の行列式D1を計算する。 D1=15−1−1122−35=1(5+6)−(−1)(25−3)+2(10+1)=11+22+22=55 x2を求めるために、第二列を定数項に置き換えた行列の行列式D2を計算する。 D2=13−115−12−35=1(25−3)−1(15−3)+2(−3+5)=22−12+4=14 x3を求めるために、第三列を定数項に置き換えた行列の行列式D3を計算する。 D3=13−1−11215−1=1(−1−10)−(−1)(−3+5)+1(6+1)=−11−2+7=−6 x1=DD1=3755 x2=DD2=3714 x3=DD3=37−6