各袋から玉を1個ずつ取り出すので、全部で n 個の玉を取り出すことになる。このうち、白玉がちょうど2個である確率 pn を求める。どの2つの袋から白玉を取り出すかを考える。n 個の袋から2つの袋を選ぶ組み合わせは (2n) 通りある。選んだ2つの袋から白玉を取り出し、残りの n−2 個の袋からは赤玉を取り出す確率を考える。 ある特定の2つの袋(例えば袋 i と袋 j)から白玉を取り出し、残りの n−2 個の袋から赤玉を取り出す確率を計算する。袋 i から白玉を取り出す確率は 2n2 であり、袋 j から白玉を取り出す確率は 2n2 である。残りの n−2 個の袋から赤玉を取り出す確率は、各袋について 2n2n−2=nn−1 であるから、(n−2) 個の袋については (nn−1)n−2 となる。 よって、ある特定の2つの袋から白玉を取り出し、残りの袋から赤玉を取り出す確率は
2n2⋅2n2⋅(nn−1)n−2=n21(nn−1)n−2=n21(1−n1)n−2 pn は、(2n) 通りの組み合わせそれぞれに対して上の確率を足し合わせたものになるので、 pn=(2n)⋅n21(1−n1)n−2=2n(n−1)⋅n21(1−n1)n−2=2nn−1(1−n1)n−2=21(1−n1)(1−n1)n−2 limn→∞(1−n1)=1 であり、limn→∞(1−n1)n=e−1 であるから、 limn→∞(1−n1)n−2=limn→∞(1−n1)n(1−n1)−2=e−1⋅1=e−1 よって、limn→∞pn=21⋅1⋅e−1=2e1