平面上の3点O(0, 0), A(63, 0), B(15, 20)に対して、三角形OABの重心、外心、内心、垂心の座標をそれぞれ求める。

幾何学三角形重心外心内心垂心座標
2025/6/10

1. 問題の内容

平面上の3点O(0, 0), A(63, 0), B(15, 20)に対して、三角形OABの重心、外心、内心、垂心の座標をそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

(1) 重心
重心は三角形の頂点の座標の平均なので、
重心の座標は (x1+x2+x33,y1+y2+y33)(\frac{x_1+x_2+x_3}{3}, \frac{y_1+y_2+y_3}{3})で求められる。
よって、
重心のx座標は 0+63+153=783=26\frac{0+63+15}{3} = \frac{78}{3} = 26
重心のy座標は 0+0+203=203\frac{0+0+20}{3} = \frac{20}{3}
(2) 外心
外心は三角形の外接円の中心であり、各頂点からの距離が等しい点である。
外心の座標を(x, y)とおくと、
x2+y2=(x63)2+y2=(x15)2+(y20)2x^2 + y^2 = (x-63)^2 + y^2 = (x-15)^2 + (y-20)^2
まず、x2+y2=(x63)2+y2x^2 + y^2 = (x-63)^2 + y^2 より
x2=x2126x+632x^2 = x^2 - 126x + 63^2
126x=632126x = 63^2
x=632126=632=31.5x = \frac{63^2}{126} = \frac{63}{2} = 31.5
次に、x2+y2=(x15)2+(y20)2x^2 + y^2 = (x-15)^2 + (y-20)^2x=31.5x=31.5 を代入する。
31.52+y2=(31.515)2+(y20)231.5^2 + y^2 = (31.5-15)^2 + (y-20)^2
31.52+y2=16.52+y240y+40031.5^2 + y^2 = 16.5^2 + y^2 - 40y + 400
31.5216.52=40y+40031.5^2 - 16.5^2 = -40y + 400
(31.5+16.5)(31.516.5)=48×15=720=40y+400(31.5+16.5)(31.5-16.5) = 48 \times 15 = 720 = -40y + 400
320=40y320 = -40y
y=8y = -8
よって外心の座標は (31.5, -8)
(3) 内心
内心は三角形の内接円の中心であり、各辺からの距離が等しい点である。
内心の座標は、各頂点の座標に、対辺の長さを重みとしてかけたものの平均として求められる。
まず、各辺の長さを求める。
OA=(630)2+(00)2=63OA = \sqrt{(63-0)^2 + (0-0)^2} = 63
OB=(150)2+(200)2=225+400=625=25OB = \sqrt{(15-0)^2 + (20-0)^2} = \sqrt{225 + 400} = \sqrt{625} = 25
AB=(6315)2+(020)2=482+202=2304+400=2704=52AB = \sqrt{(63-15)^2 + (0-20)^2} = \sqrt{48^2 + 20^2} = \sqrt{2304 + 400} = \sqrt{2704} = 52
内心の座標は (OAxB+OBxA+ABxOOA+OB+AB,OAyB+OByA+AByOOA+OB+AB)(\frac{OA \cdot x_B + OB \cdot x_A + AB \cdot x_O}{OA+OB+AB}, \frac{OA \cdot y_B + OB \cdot y_A + AB \cdot y_O}{OA+OB+AB}) で求められる。
内心のx座標は 63×15+25×63+52×063+25+52=945+1575140=2520140=18\frac{63 \times 15 + 25 \times 63 + 52 \times 0}{63+25+52} = \frac{945 + 1575}{140} = \frac{2520}{140} = 18
内心のy座標は 63×20+25×0+52×063+25+52=1260140=9\frac{63 \times 20 + 25 \times 0 + 52 \times 0}{63+25+52} = \frac{1260}{140} = 9
よって内心の座標は (18, 9)
(4) 垂心
垂心は各頂点から対辺に下ろした垂線の交点である。
OからABに下ろした垂線の傾きは、ABの傾き2048=512-\frac{20}{48} = -\frac{5}{12}の負の逆数であるから、125\frac{12}{5}
Oから下ろした垂線の方程式は y=125xy = \frac{12}{5}x
AからOBに下ろした垂線の傾きは、OBの傾き2015=43\frac{20}{15} = \frac{4}{3}の負の逆数であるから、34 -\frac{3}{4}
Aから下ろした垂線の方程式は y=34(x63)y = -\frac{3}{4}(x-63)
y=125xy = \frac{12}{5}xy=34(x63)y = -\frac{3}{4}(x-63) の交点を求める
125x=34x+1894\frac{12}{5}x = -\frac{3}{4}x + \frac{189}{4}
125x+34x=48+1520x=6320x=1894\frac{12}{5}x + \frac{3}{4}x = \frac{48+15}{20}x = \frac{63}{20}x = \frac{189}{4}
x=1894×2063=3×5=15x = \frac{189}{4} \times \frac{20}{63} = 3 \times 5 = 15
y=125×15=12×3=36y = \frac{12}{5} \times 15 = 12 \times 3 = 36
よって垂心の座標は (15, 36)

3. 最終的な答え

(1) 重心: (26, 20/3)
(2) 外心: (31.5, -8)
(3) 内心: (18, 9)
(4) 垂心: (15, 36)

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