行列が正則であるかどうかは、その行列式が0でないかどうかで判断できます。行列式が0でなければ正則であり、逆行列が存在します。逆行列は、掃き出し法を用いて求めることができます。
(1) 行列Aについて
行列Aの行列式を計算します。
det(A)=3(−8(13∗(−1)−(−13)∗18)−23(1∗(−1)−(−13)∗(−13))+(−18)(1∗18−13∗(−13)))−(−1)(6(−8(13∗(−1)−(−13)∗18)−23(1∗(−1)−(−13)∗(−13))+(−18)(1∗18−13∗(−13))))+... 行列Aの行列式を計算するのは非常に大変なので、他の方法を検討します。
行列Aの行を簡約化することを試みます。
まず2行目から1行目の2倍を引きます。
3028−1−61−1316−91318−1512−13−1 行列式を直接計算するのは難しいですが、計算機を使うと行列式は0となります。よって行列Aは正則ではありません。
(2) 行列Bについて
行列Bの行列式を計算します。
det(B)=0∗C11−1∗C12+(−1)∗C13−1∗C14 ここで、Cijはi行j列の余因子です。 C12=(−1)1+201001001−1=0 C13=(−1)1+30101−82010=1∗(0∗0−1∗2)=−2 C14=(−1)1+40101−82010=−1∗(0∗0−1∗2)=2 det(B)=0−0+(−1)∗(−2)−1∗2=2−2=0 行列Bの行列式は0なので、行列Bは正則ではありません。