## 1. 問題の内容

代数学数列一般項階差数列等差数列三角関数
2025/6/10
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1. 問題の内容

問題は、階差数列を用いて、以下の数列の一般項を求めることです。
(1) 2, 3, 8, 17, 30, 47, ...
(2) 0, 1, 0, 1, 0, 1, ...
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2. 解き方の手順

### (1)
数列を {an}\{a_n\} とします。数列の差を計算します。
32=13-2 = 1
83=58-3 = 5
178=917-8 = 9
3017=1330-17 = 13
4730=1747-30 = 17
差を取った数列は 1, 5, 9, 13, 17,... となります。この数列を {bn}\{b_n\} とします。
この数列{bn}\{b_n\} は等差数列で、初項は 1、公差は 4 です。
したがって、bn=1+(n1)4=4n3b_n = 1 + (n-1)4 = 4n - 3
数列{an}\{a_n\} の一般項は、
an=a1+k=1n1bka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k
an=2+k=1n1(4k3)a_n = 2 + \sum_{k=1}^{n-1} (4k - 3)
an=2+4k=1n1k3k=1n11a_n = 2 + 4\sum_{k=1}^{n-1} k - 3\sum_{k=1}^{n-1} 1
an=2+4(n1)n23(n1)a_n = 2 + 4\frac{(n-1)n}{2} - 3(n-1)
an=2+2n(n1)3(n1)a_n = 2 + 2n(n-1) - 3(n-1)
an=2+2n22n3n+3a_n = 2 + 2n^2 - 2n - 3n + 3
an=2n25n+5a_n = 2n^2 - 5n + 5
### (2)
数列を {an}\{a_n\} とします。数列は 0, 1, 0, 1, 0, 1, ... です。
この数列は、nが奇数のとき0、nが偶数のとき1となる数列です。
これは an=1(1)n2a_n = \frac{1 - (-1)^n}{2} と表すことができます。
n=1のとき、a1=1(1)12=1(1)2=22=1a_1 = \frac{1 - (-1)^1}{2} = \frac{1 - (-1)}{2} = \frac{2}{2} = 1 となってしまい、一致しません。
別の表し方を探します。
数列を{an}\{a_n\}とするとき、an=1+(1)n+12a_n = \frac{1+(-1)^{n+1}}{2}と表すことができます。
n=1のとき、a1=1+(1)1+12=1+12=1a_1 = \frac{1+(-1)^{1+1}}{2} = \frac{1+1}{2} = 1
これは正しくありません。
正しくは a1=0,a2=1,a3=0,a4=1a_1=0, a_2=1, a_3=0, a_4=1です。
an=1(1)n2a_n = \frac{1-(-1)^n}{2}を用いると、n=1のとき、a1=1(1)2=1a_1 = \frac{1-(-1)}{2} = 1です。
これは正しくありません。
正しい数列は0,1,0,1,...0, 1, 0, 1,...ですから、nnが奇数の時に00, nnが偶数の時に11となるように表現します。
an=1(1)n2a_n = \frac{1-(-1)^n}{2}は、n=1,a1=1n=1, a_1=1となってしまうので、ずれています。
an=sin2(nπ2)a_n = \sin^2 (\frac{n \pi}{2})とすると、a1=sin2(π2)=1a_1 = \sin^2 (\frac{\pi}{2}) = 1となってしまうので、ずれています。
an=cos2(nπ2)a_n = cos^2 (\frac{n \pi}{2})とすると、a1=cos2(π2)=0a_1 = cos^2 (\frac{\pi}{2}) = 0となり、n=1,a1=0n=1, a_1=0となるので、正しそうです。
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3. 最終的な答え

(1) an=2n25n+5a_n = 2n^2 - 5n + 5
(2) an=cos2(nπ2)a_n = cos^2 (\frac{n \pi}{2})

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