与えられた連立一次方程式 $ \begin{cases} -2x + y - z = 2 \\ 2x + 3y + 4z = 0 \\ x + y + 3z = 3 \end{cases} $ を解き、解をベクトルを用いて表す。

代数学連立一次方程式行列行基本変形ベクトル
2025/6/11

1. 問題の内容

与えられた連立一次方程式
{2x+yz=22x+3y+4z=0x+y+3z=3 \begin{cases} -2x + y - z = 2 \\ 2x + 3y + 4z = 0 \\ x + y + 3z = 3 \end{cases}
を解き、解をベクトルを用いて表す。

2. 解き方の手順

まず、連立方程式を行列で表現します。
(211234113)(xyz)=(203) \begin{pmatrix} -2 & 1 & -1 \\ 2 & 3 & 4 \\ 1 & 1 & 3 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 2 \\ 0 \\ 3 \end{pmatrix}
次に、拡大係数行列を作成し、行基本変形を使って階段行列に変形します。
(211223401133) \begin{pmatrix} -2 & 1 & -1 & 2 \\ 2 & 3 & 4 & 0 \\ 1 & 1 & 3 & 3 \end{pmatrix}
1行目と3行目を入れ替えます。
(113323402112) \begin{pmatrix} 1 & 1 & 3 & 3 \\ 2 & 3 & 4 & 0 \\ -2 & 1 & -1 & 2 \end{pmatrix}
2行目から1行目の2倍を引きます。3行目に1行目の2倍を加えます。
(113301260358) \begin{pmatrix} 1 & 1 & 3 & 3 \\ 0 & 1 & -2 & -6 \\ 0 & 3 & 5 & 8 \end{pmatrix}
3行目から2行目の3倍を引きます。
(11330126001126) \begin{pmatrix} 1 & 1 & 3 & 3 \\ 0 & 1 & -2 & -6 \\ 0 & 0 & 11 & 26 \end{pmatrix}
3行目を11で割ります。
(113301260012611) \begin{pmatrix} 1 & 1 & 3 & 3 \\ 0 & 1 & -2 & -6 \\ 0 & 0 & 1 & \frac{26}{11} \end{pmatrix}
これで階段行列が得られました。ここから逆向きに解いていきます。
3行目より、z=2611z = \frac{26}{11}
2行目より、y2z=6y - 2z = -6なので、y=2z6=226116=52116611=1411y = 2z - 6 = 2 \cdot \frac{26}{11} - 6 = \frac{52}{11} - \frac{66}{11} = -\frac{14}{11}
1行目より、x+y+3z=3x + y + 3z = 3なので、x=3y3z=3(1411)32611=3311+14117811=477811=3111x = 3 - y - 3z = 3 - (-\frac{14}{11}) - 3 \cdot \frac{26}{11} = \frac{33}{11} + \frac{14}{11} - \frac{78}{11} = \frac{47 - 78}{11} = -\frac{31}{11}
したがって、x=3111,y=1411,z=2611x = -\frac{31}{11}, y = -\frac{14}{11}, z = \frac{26}{11}

3. 最終的な答え

解はベクトルを用いて次のように表されます。
(xyz)=(311114112611) \begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} -\frac{31}{11} \\ -\frac{14}{11} \\ \frac{26}{11} \end{pmatrix}

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