問題は、与えられた2つの積分を公式13.1, 13.4, 13.5を用いて計算することです。 (1) $\int \frac{x^{10}}{x^3} dx$ (2) $\int \sqrt[3]{x^{-4}} dx$

解析学積分べき関数不定積分
2025/6/11

1. 問題の内容

問題は、与えられた2つの積分を公式13.1, 13.4, 13.5を用いて計算することです。
(1) x10x3dx\int \frac{x^{10}}{x^3} dx
(2) x43dx\int \sqrt[3]{x^{-4}} dx

2. 解き方の手順

(1) x10x3dx\int \frac{x^{10}}{x^3} dx の計算
まず、被積分関数を簡略化します。
x10x3=x103=x7\frac{x^{10}}{x^3} = x^{10-3} = x^7
したがって、積分は
x7dx\int x^7 dx
公式13.1 (べき関数の積分): xndx=xn+1n+1+C\int x^n dx = \frac{x^{n+1}}{n+1} + C (ただし、n1n \neq -1)
ここで、n=7n = 7なので、
x7dx=x7+17+1+C=x88+C\int x^7 dx = \frac{x^{7+1}}{7+1} + C = \frac{x^8}{8} + C
(2) x43dx\int \sqrt[3]{x^{-4}} dx の計算
まず、被積分関数を指数形式で表します。
x43=(x4)13=x43\sqrt[3]{x^{-4}} = (x^{-4})^{\frac{1}{3}} = x^{-\frac{4}{3}}
したがって、積分は
x43dx\int x^{-\frac{4}{3}} dx
公式13.1 (べき関数の積分): xndx=xn+1n+1+C\int x^n dx = \frac{x^{n+1}}{n+1} + C (ただし、n1n \neq -1)
ここで、n=43n = -\frac{4}{3}なので、
x43dx=x43+143+1+C=x1313+C=3x13+C=3x3+C\int x^{-\frac{4}{3}} dx = \frac{x^{-\frac{4}{3}+1}}{-\frac{4}{3}+1} + C = \frac{x^{-\frac{1}{3}}}{-\frac{1}{3}} + C = -3x^{-\frac{1}{3}} + C = -\frac{3}{\sqrt[3]{x}} + C

3. 最終的な答え

(1) x10x3dx=x88+C\int \frac{x^{10}}{x^3} dx = \frac{x^8}{8} + C
(2) x43dx=3x3+C\int \sqrt[3]{x^{-4}} dx = -\frac{3}{\sqrt[3]{x}} + C

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