次の2つの曲線について、凹凸を調べ、変曲点があれば求める。 (1) $y = x^4 + 2x^3 + 1$ (2) $y = xe^x$

解析学微分凹凸変曲点導関数
2025/6/13

1. 問題の内容

次の2つの曲線について、凹凸を調べ、変曲点があれば求める。
(1) y=x4+2x3+1y = x^4 + 2x^3 + 1
(2) y=xexy = xe^x

2. 解き方の手順

(1) y=x4+2x3+1y = x^4 + 2x^3 + 1の場合:
まず、第1次導関数と第2次導関数を求める。
y=4x3+6x2y' = 4x^3 + 6x^2
y=12x2+12x=12x(x+1)y'' = 12x^2 + 12x = 12x(x+1)
次に、y=0y'' = 0となるxxの値を求める。
12x(x+1)=012x(x+1) = 0より、x=0,1x = 0, -1
yy''の符号の変化を調べる。
- x<1x < -1のとき、y>0y'' > 0(下に凸)
- 1<x<0-1 < x < 0のとき、y<0y'' < 0(上に凸)
- x>0x > 0のとき、y>0y'' > 0(下に凸)
したがって、変曲点はx=1,0x = -1, 0のときである。それぞれのyy座標は、
x=1x = -1のとき、y=(1)4+2(1)3+1=12+1=0y = (-1)^4 + 2(-1)^3 + 1 = 1 - 2 + 1 = 0
x=0x = 0のとき、y=04+2(0)3+1=1y = 0^4 + 2(0)^3 + 1 = 1
よって、変曲点は(1,0)(-1, 0)(0,1)(0, 1)である。
(2) y=xexy = xe^xの場合:
まず、第1次導関数と第2次導関数を求める。
y=ex+xex=(x+1)exy' = e^x + xe^x = (x+1)e^x
y=ex+(x+1)ex=(x+2)exy'' = e^x + (x+1)e^x = (x+2)e^x
次に、y=0y'' = 0となるxxの値を求める。
(x+2)ex=0(x+2)e^x = 0より、x=2x = -2exe^xは常に正であるため)。
yy''の符号の変化を調べる。
- x<2x < -2のとき、y<0y'' < 0(上に凸)
- x>2x > -2のとき、y>0y'' > 0(下に凸)
したがって、変曲点はx=2x = -2のときである。yy座標は、
x=2x = -2のとき、y=2e2y = -2e^{-2}
よって、変曲点は(2,2e2)(-2, -2e^{-2})である。

3. 最終的な答え

(1) 凹凸:x<1x < -1のとき下に凸、1<x<0-1 < x < 0のとき上に凸、x>0x > 0のとき下に凸。変曲点:(1,0),(0,1)(-1, 0), (0, 1)
(2) 凹凸:x<2x < -2のとき上に凸、x>2x > -2のとき下に凸。変曲点:(2,2e2)(-2, -2e^{-2})

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