与えられた4つの集合を、外延的記法で書き表す問題です。外延的記法とは、集合の要素をすべて書き並べる方法です。

代数学集合外延的記法自然数整数実数複素数方程式
2025/6/11

1. 問題の内容

与えられた4つの集合を、外延的記法で書き表す問題です。外延的記法とは、集合の要素をすべて書き並べる方法です。

2. 解き方の手順

それぞれの集合について、条件を満たす要素を具体的に列挙します。
(1) {xNx は偶数}\{x \in \mathbb{N} | x \text{ は偶数}\}
N\mathbb{N} は自然数全体の集合なので、この集合は自然数の中で偶数であるもの全体の集合です。外延的記法で表すと、{2,4,6,8,10,...}\{2, 4, 6, 8, 10, ...\} となります。
(2) {xZx は奇数かつ x210}\{x \in \mathbb{Z} | x \text{ は奇数かつ } x^2 \le 10\}
Z\mathbb{Z} は整数全体の集合なので、この集合は整数の中で奇数であり、かつ x210x^2 \le 10 を満たすもの全体の集合です。x210x^2 \le 1010x10-\sqrt{10} \le x \le \sqrt{10} と同値です。103.16\sqrt{10} \approx 3.16 なので、この範囲に含まれる奇数は -3, -1, 1, 3 です。外延的記法で表すと、{3,1,1,3}\{-3, -1, 1, 3\} となります。
(3) {xRx2=2}\{x \in \mathbb{R} | x^2 = 2\}
R\mathbb{R} は実数全体の集合なので、この集合は実数の中で x2=2x^2 = 2 を満たすもの全体の集合です。x2=2x^2 = 2 の解は x=±2x = \pm \sqrt{2} です。外延的記法で表すと、{2,2}\{-\sqrt{2}, \sqrt{2}\} となります。
(4) {xCx2=1}\{x \in \mathbb{C} | x^2 = -1\}
C\mathbb{C} は複素数全体の集合なので、この集合は複素数の中で x2=1x^2 = -1 を満たすもの全体の集合です。x2=1x^2 = -1 の解は x=±ix = \pm i です (ii は虚数単位)。外延的記法で表すと、{i,i}\{-i, i\} となります。

3. 最終的な答え

(1) {2,4,6,8,10,...}\{2, 4, 6, 8, 10, ...\}
(2) {3,1,1,3}\{-3, -1, 1, 3\}
(3) {2,2}\{-\sqrt{2}, \sqrt{2}\}
(4) {i,i}\{-i, i\}

「代数学」の関連問題

ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が与えられたとき、等式 $x(\vec{a} + \vec{b}) + y(\vec{a} - \vec{b}) = 4y\vec{a} + \v...

ベクトル連立方程式一次独立
2025/6/12

ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が線形独立であるとき、次の等式が成り立つように $x$ と $y$ の値を定める問題です。 (1) $2x\vec{a} - 5\vec{b} =...

ベクトル線形独立連立方程式ベクトル方程式
2025/6/12

まず、関数 $y = x^2 - 4x$ を平方完成します。 $y = (x - 2)^2 - 4$

二次関数最大値最小値値域平方完成
2025/6/12

数列 $\{a_n\}$ が以下の条件で与えられています。 $a_1 = 0$, $a_2 = 1$, $a_{n+2} = 2a_{n+1} + 15a_n$. この数列の一般項 $a_n$ を求め...

数列漸化式特性方程式一般項
2025/6/12

放物線 $y = -2x^2 + 3x + 1$ を以下の通り移動した方程式を求める問題です。 (1) $x$軸方向に$-3$, $y$軸方向に$4$だけ平行移動 (2) $x$軸に関して対称移動 (...

二次関数放物線平行移動対称移動
2025/6/12

$a=2$ のとき、以下の式の値を求める問題です。 (1) $\frac{1}{a}$ (2) $\frac{2}{a}$ (3) $\frac{5}{a} - \frac{3}{a}$ (4) $\...

分数累乗式の値計算
2025/6/12

$a = -2$ のとき、与えられた10個の式の値を求める問題です。

式の計算指数
2025/6/12

2次関数 $f(x) = -2x^2 - 10x - 3$ のグラフを書き、軸と頂点を求める問題です。

二次関数平方完成グラフ頂点
2025/6/12

関数 $f(x) = -2x^2 - 10x - 3$ が与えられている。 (2) $f(a - \frac{5}{2}) = 5$ を満たす定数 $a$ の値を求めよ。

二次関数方程式関数の計算
2025/6/12

$x = -\frac{1}{3}$ のとき、次の式の値を求めなさい。途中の式も書きなさい。 (1) $3x$ (2) $-3x$ (3) $\frac{3}{4}x$ (4) $\frac{3x}{...

式の計算代入分数
2025/6/12