初項が 2、公比が 3 である等比数列 $\{a_n\}$ において、初めて 1000 より大きくなるのは第何項かを求める。

代数学等比数列対数不等式
2025/6/11

1. 問題の内容

初項が 2、公比が 3 である等比数列 {an}\{a_n\} において、初めて 1000 より大きくなるのは第何項かを求める。

2. 解き方の手順

等比数列の一般項は an=a1rn1a_n = a_1 \cdot r^{n-1} で表される。ここで、a1a_1 は初項、rr は公比、nn は項数である。この問題の場合、a1=2a_1 = 2r=3r = 3 であるから、an=23n1a_n = 2 \cdot 3^{n-1} となる。
初めて 1000 より大きくなる項を求めるには、an>1000a_n > 1000 となる最小の nn を求めればよい。
したがって、不等式 23n1>10002 \cdot 3^{n-1} > 1000 を解く。
まず、両辺を 2 で割ると、
3n1>5003^{n-1} > 500
両辺の対数をとる。常用対数(底が10)をとると、
log10(3n1)>log10500\log_{10} (3^{n-1}) > \log_{10} 500
(n1)log103>log10500(n-1) \log_{10} 3 > \log_{10} 500
log10500=log10(5×102)=log105+log10102=log105+2\log_{10} 500 = \log_{10} (5 \times 10^2) = \log_{10} 5 + \log_{10} 10^2 = \log_{10} 5 + 2
log105=log10102=log1010log102=1log102\log_{10} 5 = \log_{10} \frac{10}{2} = \log_{10} 10 - \log_{10} 2 = 1 - \log_{10} 2
一般的に log1020.3010,log1030.4771\log_{10} 2 \approx 0.3010, \log_{10} 3 \approx 0.4771 を用いる。
log10510.3010=0.6990\log_{10} 5 \approx 1 - 0.3010 = 0.6990
log105000.6990+2=2.6990\log_{10} 500 \approx 0.6990 + 2 = 2.6990
(n1)0.4771>2.6990(n-1) \cdot 0.4771 > 2.6990
n1>2.69900.47715.656n-1 > \frac{2.6990}{0.4771} \approx 5.656
n>6.656n > 6.656
nn は整数なので、n=7n = 7
a6=2361=235=2243=486a_6 = 2 \cdot 3^{6-1} = 2 \cdot 3^5 = 2 \cdot 243 = 486
a7=2371=236=2729=1458a_7 = 2 \cdot 3^{7-1} = 2 \cdot 3^6 = 2 \cdot 729 = 1458

3. 最終的な答え

第 7 項

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