複素数平面上に点O(0), Aがある。 (1) A(-1+2i)のとき、三角形OABがAを直角の頂点とする直角二等辺三角形となる点Bの表す複素数を求めよ。 (2) A(-1+3i)のとき、三角形OABがOを直角の頂点とする直角二等辺三角形となる点Bの表す複素数を求めよ。

代数学複素数複素数平面幾何学回転直角二等辺三角形
2025/6/11

1. 問題の内容

複素数平面上に点O(0), Aがある。
(1) A(-1+2i)のとき、三角形OABがAを直角の頂点とする直角二等辺三角形となる点Bの表す複素数を求めよ。
(2) A(-1+3i)のとき、三角形OABがOを直角の頂点とする直角二等辺三角形となる点Bの表す複素数を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Aを中心として点Bは回転と拡大/縮小によって得られる。OA=ABOA = ABなので、点Aをπ2\frac{\pi}{2}またはπ2-\frac{\pi}{2}回転させたものが点Bになる。
点Aを表す複素数はa=1+2ia = -1+2iである。
π2\frac{\pi}{2}回転させる複素数はiiなので、点Bの複素数は
b=a+i(aa)=a+i(0)=a+i(0)b = a + i(a-a) = a + i(0) = a + i(0)
B=A+回転させたベクトルB = A + 回転させたベクトル
点A周りに回転させるので,B=A+i(AA)B = A + i (A - A)
B=A+i(BA)B = A + i(B-A)
π2\frac{\pi}{2}回転:
b1=a+i(0(1+2i))=a+i(12i)=(1+2i)+(i2i2)=(1+2i)+(i+2)=1+3ib_1 = a + i(0-(-1+2i)) = a + i(1-2i) = (-1+2i) + (i-2i^2) = (-1+2i) + (i+2) = 1+3i
π2-\frac{\pi}{2}回転:
b2=ai(0(1+2i))=ai(12i)=(1+2i)(i2i2)=(1+2i)(i+2)=3+ib_2 = a - i(0-(-1+2i)) = a - i(1-2i) = (-1+2i) - (i-2i^2) = (-1+2i) - (i+2) = -3+i
(2) 点O(0)が直角の頂点なので、三角形OABはOを中心に回転と拡大/縮小によって得られる。OA=OBOA = OBなので、点Aをπ2\frac{\pi}{2}またはπ2-\frac{\pi}{2}回転させたものが点Bになる。
点Aを表す複素数はa=1+3ia = -1+3iである。
π2\frac{\pi}{2}回転させる複素数はiiなので、点Bの複素数は
b1=ai=(1+3i)i=i+3i2=i3=3ib_1 = ai = (-1+3i)i = -i+3i^2 = -i-3 = -3-i
π2-\frac{\pi}{2}回転させる複素数はi-iなので、点Bの複素数は
b2=ai=(1+3i)i=(13i)i=i3i2=i+3=3+ib_2 = -ai = -(-1+3i)i = (1-3i)i = i-3i^2 = i+3 = 3+i

3. 最終的な答え

(1) 1+3i1+3i または 3+i-3+i
(2) 3i-3-i または 3+i3+i

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