連立方程式 $\begin{cases} 2x + y = b \\ x + ay = 2 \end{cases}$ が与えられています。ただし、$a, b$ は定数です。この連立方程式が一意な解を持たないとき、以下の問いに答えます。 (1) $a$ の値を求めます。 (2) この連立方程式を解きます。

代数学連立方程式線形代数行列式解の存在性
2025/6/12

1. 問題の内容

連立方程式
$\begin{cases}
2x + y = b \\
x + ay = 2
\end{cases}$
が与えられています。ただし、a,ba, b は定数です。この連立方程式が一意な解を持たないとき、以下の問いに答えます。
(1) aa の値を求めます。
(2) この連立方程式を解きます。

2. 解き方の手順

(1) 連立方程式が一意な解を持たない条件は、係数行列の行列式が0になることです。
$\begin{vmatrix}
2 & 1 \\
1 & a
\end{vmatrix} = 0$
2a1=02a - 1 = 0
2a=12a = 1
a=12a = \frac{1}{2}
(2) a=12a = \frac{1}{2} を代入して、連立方程式は
$\begin{cases}
2x + y = b \\
x + \frac{1}{2}y = 2
\end{cases}$
となります。2番目の式を2倍すると
$\begin{cases}
2x + y = b \\
2x + y = 4
\end{cases}$
となります。
この連立方程式が解を持つためには、b=4b = 4 である必要があります。
もしb=4b = 4 ならば、2つの式は同じ式になるので、
2x+y=42x + y = 4
y=42xy = 4 - 2x
となります。
x=tx = t とおくと、y=42ty = 4 - 2t となります。よって、解は
$\begin{cases}
x = t \\
y = 4 - 2t
\end{cases}$
となります。ここで、tt は任意の実数です。

3. 最終的な答え

(1) a=12a = \frac{1}{2}
(2) b4b \neq 4 のとき、解なし。
b=4b = 4 のとき、{x=ty=42t\begin{cases} x = t \\ y = 4 - 2t \end{cases} (tは任意の実数)

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