第4項が55、第11項が6である等差数列 $\{a_n\}$ がある。 (1) 一般項 $a_n$ を求める。 (2) 初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とするとき、$S_n$ が最大になるときの $n$ とそのときの $S_n$ の値を求める。

代数学数列等差数列一般項最大値
2025/6/12

1. 問題の内容

第4項が55、第11項が6である等差数列 {an}\{a_n\} がある。
(1) 一般項 ana_n を求める。
(2) 初項から第 nn 項までの和を SnS_n とするとき、SnS_n が最大になるときの nn とそのときの SnS_n の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 等差数列の一般項を an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d とする。ここで、aa は初項、dd は公差である。
第4項が55であることから、
a4=a+(41)d=a+3d=55a_4 = a + (4-1)d = a + 3d = 55
第11項が6であることから、
a11=a+(111)d=a+10d=6a_{11} = a + (11-1)d = a + 10d = 6
この2つの式から aadd を求める。
a+10d=6a + 10d = 6
a+3d=55a + 3d = 55
上の式から下の式を引くと、
7d=655=497d = 6 - 55 = -49
d=7d = -7
これを a+3d=55a + 3d = 55 に代入すると、
a+3(7)=55a + 3(-7) = 55
a21=55a - 21 = 55
a=76a = 76
したがって、一般項は
an=76+(n1)(7)=767n+7=7n+83a_n = 76 + (n-1)(-7) = 76 - 7n + 7 = -7n + 83
(2) SnS_n が最大になるのは、an>0a_n > 0 である最大の nn まで足し合わせるときである。
an=7n+83>0a_n = -7n + 83 > 0 を満たす nn を求める。
7n>83-7n > -83
n<83711.86n < \frac{83}{7} \approx 11.86
したがって、a11>0a_{11} > 0 であり、a12<0a_{12} < 0 であるので、n=11n=11 のとき SnS_n が最大となる。
Sn=n2(a1+an)S_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n) より
S11=112(a1+a11)=112(76+6)=112(82)=11×41=451S_{11} = \frac{11}{2}(a_1 + a_{11}) = \frac{11}{2}(76 + 6) = \frac{11}{2}(82) = 11 \times 41 = 451

3. 最終的な答え

(1) an=7n+83a_n = -7n + 83
(2) n=11n = 11, S11=451S_{11} = 451

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