複素数 $z = 3 - i$ を原点を中心として、(1) $\frac{2}{3}\pi$ ラジアン、(2) $-\frac{\pi}{4}$ ラジアンだけ回転した点を表す複素数をそれぞれ求める問題です。

代数学複素数複素平面回転オイラーの公式
2025/6/12

1. 問題の内容

複素数 z=3iz = 3 - i を原点を中心として、(1) 23π\frac{2}{3}\pi ラジアン、(2) π4-\frac{\pi}{4} ラジアンだけ回転した点を表す複素数をそれぞれ求める問題です。

2. 解き方の手順

複素数 zzθ\theta ラジアン回転させることは、zzeiθ=cosθ+isinθe^{i\theta} = \cos\theta + i\sin\theta を掛けることに相当します。
(1) θ=23π\theta = \frac{2}{3}\pi の場合:
ei23π=cos23π+isin23π=12+i32e^{i\frac{2}{3}\pi} = \cos\frac{2}{3}\pi + i\sin\frac{2}{3}\pi = -\frac{1}{2} + i\frac{\sqrt{3}}{2}
したがって、回転後の複素数は
(3i)(12+i32)=32+i332+i2+32=(32+32)+i(332+12)(3 - i)(-\frac{1}{2} + i\frac{\sqrt{3}}{2}) = -\frac{3}{2} + i\frac{3\sqrt{3}}{2} + \frac{i}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2} = (-\frac{3}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}) + i(\frac{3\sqrt{3}}{2} + \frac{1}{2})
=3+32+i33+12= \frac{-3 + \sqrt{3}}{2} + i\frac{3\sqrt{3} + 1}{2}
(2) θ=π4\theta = -\frac{\pi}{4} の場合:
eiπ4=cos(π4)+isin(π4)=22i22e^{-i\frac{\pi}{4}} = \cos(-\frac{\pi}{4}) + i\sin(-\frac{\pi}{4}) = \frac{\sqrt{2}}{2} - i\frac{\sqrt{2}}{2}
したがって、回転後の複素数は
(3i)(22i22)=322i322i2222=(32222)+i(32222)(3 - i)(\frac{\sqrt{2}}{2} - i\frac{\sqrt{2}}{2}) = \frac{3\sqrt{2}}{2} - i\frac{3\sqrt{2}}{2} - i\frac{\sqrt{2}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2} = (\frac{3\sqrt{2}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2}) + i(-\frac{3\sqrt{2}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2})
=222+i422=2i22= \frac{2\sqrt{2}}{2} + i\frac{-4\sqrt{2}}{2} = \sqrt{2} - i2\sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1) 3+32+i33+12\frac{-3 + \sqrt{3}}{2} + i\frac{3\sqrt{3} + 1}{2}
(2) 222i\sqrt{2} - 2\sqrt{2}i

「代数学」の関連問題

2つの条件 $p$ と $q$ について、命題 $p \Rightarrow q$ の真偽を調べる。 (1) 実数 $x$ に関する条件 $p: x \leq 2$ と $q: x \leq 4$ (...

論理命題集合
2025/6/12

与えられた関数 $f(x)$ に対して、$x$ の特定の値における $f(x)$ の値を計算する問題です。 (1) $f(x) = 2x - 7$, $x = 3$ (2) $f(x) = 3x^2...

関数の計算関数の値
2025/6/12

与えられた関数について、指定された定義域におけるyの値域を求める問題です。具体的には、以下の3つの関数と定義域が与えられています。 (1) $y = 3x + 5$ (1から4まで) (2) $y =...

関数値域一次関数二次関数定義域場合分け
2025/6/12

(2) $x + y > 0$ は、$x > 0$ かつ $y > 0$ であるための〇〇条件かを答える問題。 (3) $(m-1)(n-2) = 0$ は、$m = 1$ または $n = 2$ で...

条件必要条件十分条件論理
2025/6/12

ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が与えられたとき、等式 $x(\vec{a} + \vec{b}) + y(\vec{a} - \vec{b}) = 4y\vec{a} + \v...

ベクトル連立方程式一次独立
2025/6/12

ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が線形独立であるとき、次の等式が成り立つように $x$ と $y$ の値を定める問題です。 (1) $2x\vec{a} - 5\vec{b} =...

ベクトル線形独立連立方程式ベクトル方程式
2025/6/12

まず、関数 $y = x^2 - 4x$ を平方完成します。 $y = (x - 2)^2 - 4$

二次関数最大値最小値値域平方完成
2025/6/12

数列 $\{a_n\}$ が以下の条件で与えられています。 $a_1 = 0$, $a_2 = 1$, $a_{n+2} = 2a_{n+1} + 15a_n$. この数列の一般項 $a_n$ を求め...

数列漸化式特性方程式一般項
2025/6/12

放物線 $y = -2x^2 + 3x + 1$ を以下の通り移動した方程式を求める問題です。 (1) $x$軸方向に$-3$, $y$軸方向に$4$だけ平行移動 (2) $x$軸に関して対称移動 (...

二次関数放物線平行移動対称移動
2025/6/12

$a=2$ のとき、以下の式の値を求める問題です。 (1) $\frac{1}{a}$ (2) $\frac{2}{a}$ (3) $\frac{5}{a} - \frac{3}{a}$ (4) $\...

分数累乗式の値計算
2025/6/12