$x$ の不等式 $\sqrt{-2x+4} \ge ax-1$ について、以下の問いに答えます。 (1) $a=-1$ のとき、不等式を解きます。 (2) 不等式の解が $x \le 2$ となるような $a$ の範囲を求めます。

代数学不等式根号場合分け二次関数
2025/6/12

1. 問題の内容

xx の不等式 2x+4ax1\sqrt{-2x+4} \ge ax-1 について、以下の問いに答えます。
(1) a=1a=-1 のとき、不等式を解きます。
(2) 不等式の解が x2x \le 2 となるような aa の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) a=1a=-1 のとき、不等式は 2x+4x1\sqrt{-2x+4} \ge -x-1 となります。
まず、根号の中身が0以上になる条件 2x+40-2x+4 \ge 0 より、x2x \le 2 です。
次に、場合分けを行います。
(i) x1<0-x-1 < 0、つまり x>1x > -1 のとき、2x+4x1\sqrt{-2x+4} \ge -x-1 は常に成り立ちます。
x2x \le 2x>1x > -1 を合わせて、1<x2-1 < x \le 2 です。
(ii) x10-x-1 \ge 0、つまり x1x \le -1 のとき、両辺を2乗して
2x+4(x1)2-2x+4 \ge (-x-1)^2
2x+4x2+2x+1-2x+4 \ge x^2+2x+1
x2+4x30x^2+4x-3 \le 0
x2+4x3=0x^2+4x-3 = 0 の解は x=4±16+122=4±282=2±7x = \frac{-4 \pm \sqrt{16+12}}{2} = \frac{-4 \pm \sqrt{28}}{2} = -2 \pm \sqrt{7} なので、
27x2+7-2 - \sqrt{7} \le x \le -2 + \sqrt{7}
ここで、x1x \le -127x2+7-2-\sqrt{7} \le x \le -2+\sqrt{7} を合わせると、27x1-2-\sqrt{7} \le x \le -1 となります。
(i), (ii) を合わせて、27x2-2-\sqrt{7} \le x \le 2 が解となります。
(2) 2x+4ax1\sqrt{-2x+4} \ge ax-1 について、解が x2x \le 2 となるような aa の範囲を求めます。
2x+4ax1\sqrt{-2x+4} \ge ax-1 が定義されるためには 2x+40-2x+4 \ge 0 より x2x \le 2 です。
したがって、x2x \le 2 の範囲で不等式が常に成り立つような aa を求めます。
x=2x=2 のとき 2(2)+42a1\sqrt{-2(2)+4} \ge 2a-1 より 02a10 \ge 2a-1, よって a12a \le \frac{1}{2}
ax1<0ax-1 < 0 のとき、不等式は常に成り立つので、 x1ax \le \frac{1}{a} であれば不等式は成り立ちます。したがって、x2x \le 2 が解であるためには 1a2\frac{1}{a} \ge 2 でなければなりません。
これは a12a \le \frac{1}{2} を満たします。
ax10ax-1 \ge 0 のとき、両辺を2乗して
2x+4(ax1)2-2x+4 \ge (ax-1)^2
2x+4a2x22ax+1-2x+4 \ge a^2x^2 -2ax + 1
a2x2+(22a)x30a^2x^2 + (2-2a)x - 3 \le 0
この不等式の解が x2x \le 2 であるためには、a2x2+(22a)x3=0a^2x^2 + (2-2a)x - 3 = 0 の解が x=2x = 2 である必要があります。
したがって、
4a2+2(22a)3=04a^2 + 2(2-2a) -3 = 0
4a2+44a3=04a^2+4-4a-3=0
4a24a+1=04a^2-4a+1=0
(2a1)2=0(2a-1)^2 = 0
a=12a = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) 27x2-2-\sqrt{7} \le x \le 2
(2) a=12a = \frac{1}{2}

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