三角形ABCにおいて、$\sin A : \sin B : \sin C = 7:5:3$ が与えられている。このとき、角Aの大きさを求め、さらに辺ACを直径とする円の面積が、三角形ABCの面積の何倍になるかを求める。

幾何学三角比正弦定理余弦定理三角形の面積円の面積
2025/6/12

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、sinA:sinB:sinC=7:5:3\sin A : \sin B : \sin C = 7:5:3 が与えられている。このとき、角Aの大きさを求め、さらに辺ACを直径とする円の面積が、三角形ABCの面積の何倍になるかを求める。

2. 解き方の手順

(1) 正弦定理より、sinA:sinB:sinC=a:b:c\sin A : \sin B : \sin C = a:b:c (a,b,cはそれぞれ角A,B,Cの対辺の長さ) であるから、a:b:c=7:5:3a:b:c = 7:5:3 となる。
a=7k,b=5k,c=3ka=7k, b=5k, c=3k (kは正の定数)とおくことができる。
(2) 余弦定理より、
cosA=b2+c2a22bc=(5k)2+(3k)2(7k)22(5k)(3k)=25k2+9k249k230k2=15k230k2=12\cos A = \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc} = \frac{(5k)^2 + (3k)^2 - (7k)^2}{2(5k)(3k)} = \frac{25k^2 + 9k^2 - 49k^2}{30k^2} = \frac{-15k^2}{30k^2} = -\frac{1}{2}
したがって、A=120A = 120^\circ
(3) 三角形ABCの面積をSとする。
S=12bcsinA=12(5k)(3k)sin120=152k232=1534k2S = \frac{1}{2}bc\sin A = \frac{1}{2} (5k)(3k) \sin 120^\circ = \frac{15}{2}k^2 \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{15\sqrt{3}}{4}k^2
(4) 辺AC(長さb)を直径とする円の半径をrとすると、r=b2=5k2r = \frac{b}{2} = \frac{5k}{2}
円の面積をTとすると、T=πr2=π(5k2)2=254πk2T = \pi r^2 = \pi (\frac{5k}{2})^2 = \frac{25}{4}\pi k^2
(5) 円の面積Tが三角形ABCの面積Sの何倍かを求める。
TS=254πk21534k2=25π153=5π33=53π9\frac{T}{S} = \frac{\frac{25}{4}\pi k^2}{\frac{15\sqrt{3}}{4}k^2} = \frac{25\pi}{15\sqrt{3}} = \frac{5\pi}{3\sqrt{3}} = \frac{5\sqrt{3}\pi}{9}

3. 最終的な答え

A=120A = 120^\circ
円の面積は三角形の面積の 53π9\frac{5\sqrt{3}\pi}{9}

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