$\triangle ABC$において、$\frac{\sin A}{4} = \frac{\sin B}{5} = \frac{\sin C}{6}$ が成り立つとき、3辺の長さの比 $BC:CA:AB$ を最も簡単な整数の比で表し、$\cos C$ を求め、$\triangle ABC$ の面積が $15\sqrt{7}$ のときの $AB$ の値を求める。

幾何学三角比正弦定理余弦定理三角形の面積辺の比
2025/6/12

1. 問題の内容

ABC\triangle ABCにおいて、sinA4=sinB5=sinC6\frac{\sin A}{4} = \frac{\sin B}{5} = \frac{\sin C}{6} が成り立つとき、3辺の長さの比 BC:CA:ABBC:CA:AB を最も簡単な整数の比で表し、cosC\cos C を求め、ABC\triangle ABC の面積が 15715\sqrt{7} のときの ABAB の値を求める。

2. 解き方の手順

正弦定理より、asinA=bsinB=csinC=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R(Rは外接円の半径)が成り立つ。
したがって、a:b:c=sinA:sinB:sinCa:b:c = \sin A : \sin B : \sin C である。
問題文より、sinA4=sinB5=sinC6\frac{\sin A}{4} = \frac{\sin B}{5} = \frac{\sin C}{6} なので、sinA:sinB:sinC=4:5:6\sin A : \sin B : \sin C = 4 : 5 : 6 である。
したがって、BC:CA:AB=a:b:c=4:5:6BC:CA:AB = a:b:c = 4:5:6 となる。
次に、余弦定理より、
cosC=a2+b2c22ab\cos C = \frac{a^2 + b^2 - c^2}{2ab}
a=4k,b=5k,c=6ka=4k, b=5k, c=6k とおくと、
cosC=(4k)2+(5k)2(6k)22(4k)(5k)=16k2+25k236k240k2=5k240k2=18\cos C = \frac{(4k)^2 + (5k)^2 - (6k)^2}{2(4k)(5k)} = \frac{16k^2 + 25k^2 - 36k^2}{40k^2} = \frac{5k^2}{40k^2} = \frac{1}{8}
ABC\triangle ABCの面積を SS とすると、
S=12absinCS = \frac{1}{2}ab \sin C
sin2C+cos2C=1\sin^2 C + \cos^2 C = 1 より、
sin2C=1cos2C=1(18)2=1164=6364\sin^2 C = 1 - \cos^2 C = 1 - \left(\frac{1}{8}\right)^2 = 1 - \frac{1}{64} = \frac{63}{64}
sinC=6364=638=378\sin C = \sqrt{\frac{63}{64}} = \frac{\sqrt{63}}{8} = \frac{3\sqrt{7}}{8}
S=12(4k)(5k)(378)=60k2716=15k274=157S = \frac{1}{2}(4k)(5k)\left(\frac{3\sqrt{7}}{8}\right) = \frac{60k^2\sqrt{7}}{16} = \frac{15k^2\sqrt{7}}{4} = 15\sqrt{7}
15k274=157\frac{15k^2\sqrt{7}}{4} = 15\sqrt{7}
k2=4k^2 = 4
k=2k = 2
AB=c=6k=6(2)=12AB = c = 6k = 6(2) = 12

3. 最終的な答え

BC:CA:AB=4:5:6BC:CA:AB = 4:5:6
cosC=18\cos C = \frac{1}{8}
AB=12AB = 12

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