方程式 $x^3 = 8$ の虚数解の一つを $\alpha$ とするとき、$\alpha^4 + 6\alpha^3 + 8\alpha^2 + 8\alpha$ の値を求めよ。

代数学複素数方程式三次方程式因数分解解の公式
2025/6/12

1. 問題の内容

方程式 x3=8x^3 = 8 の虚数解の一つを α\alpha とするとき、α4+6α3+8α2+8α\alpha^4 + 6\alpha^3 + 8\alpha^2 + 8\alpha の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、x3=8x^3 = 8 を解きます。
x38=0x^3 - 8 = 0
(x2)(x2+2x+4)=0(x - 2)(x^2 + 2x + 4) = 0
x=2x = 2 または x2+2x+4=0x^2 + 2x + 4 = 0
x2+2x+4=0x^2 + 2x + 4 = 0 の解は解の公式より
x=2±4162=2±122=2±23i2=1±3ix = \frac{-2 \pm \sqrt{4 - 16}}{2} = \frac{-2 \pm \sqrt{-12}}{2} = \frac{-2 \pm 2\sqrt{3}i}{2} = -1 \pm \sqrt{3}i
α\alpha は虚数解の一つなので、α=1±3i\alpha = -1 \pm \sqrt{3}i となります。
また、α\alphax3=8x^3 = 8 の解でもあるので、α3=8\alpha^3 = 8 が成り立ちます。
α4+6α3+8α2+8α\alpha^4 + 6\alpha^3 + 8\alpha^2 + 8\alphaα3=8\alpha^3 = 8 を代入して次数を下げます。
α4+6α3+8α2+8α=αα3+6α3+8α2+8α\alpha^4 + 6\alpha^3 + 8\alpha^2 + 8\alpha = \alpha \cdot \alpha^3 + 6\alpha^3 + 8\alpha^2 + 8\alpha
=8α+68+8α2+8α=8α2+16α+48= 8\alpha + 6 \cdot 8 + 8\alpha^2 + 8\alpha = 8\alpha^2 + 16\alpha + 48
α\alphax2+2x+4=0x^2 + 2x + 4 = 0 の解でもあるので、α2+2α+4=0\alpha^2 + 2\alpha + 4 = 0 が成り立ちます。
α2=2α4\alpha^2 = -2\alpha - 48α2+16α+488\alpha^2 + 16\alpha + 48 に代入します。
8α2+16α+48=8(2α4)+16α+48=16α32+16α+48=168\alpha^2 + 16\alpha + 48 = 8(-2\alpha - 4) + 16\alpha + 48 = -16\alpha - 32 + 16\alpha + 48 = 16

3. 最終的な答え

16

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