この数列の和は、等差数列と等比数列の積の和の形をしています。このような数列の和を求めるには、以下の手順で計算します。
(2) Sn に等比数列の公比をかけたもの(ここでは 2Sn)を書く。 (3) (1)と(2)の差を計算する。多くの項がキャンセルされ、計算しやすい形になる。
(4) 残った数列の和を計算する。
具体的に計算してみましょう。
Sn=1⋅1+3⋅2+5⋅22+⋯+(2n−1)⋅2n−1 両辺に2をかけると、
2Sn=1⋅2+3⋅22+5⋅23+⋯+(2n−1)⋅2n Sn−2Sn を計算すると、 −Sn=1+(3−1)⋅2+(5−3)⋅22+⋯+(2n−1−(2n−3))⋅2n−1−(2n−1)⋅2n −Sn=1+2⋅2+2⋅22+⋯+2⋅2n−1−(2n−1)⋅2n −Sn=1+2(2+22+⋯+2n−1)−(2n−1)⋅2n 2+22+⋯+2n−1 は、初項2、公比2、項数 n−1 の等比数列の和なので、 2+22+⋯+2n−1=2−12(2n−1−1)=2n−2 したがって、
−Sn=1+2(2n−2)−(2n−1)⋅2n −Sn=1+2n+1−4−(2n−1)⋅2n −Sn=2n+1−3−2n⋅2n+2n −Sn=2⋅2n+2n−2n⋅2n−3 −Sn=(3−2n)⋅2n−3 Sn=(2n−3)⋅2n+3