2次関数 $y = -x^2 + 4x + a^2 + a$ について、$1 \le x \le 4$ の範囲で $y$ の値が常に正となるような定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次関数不等式グラフ平方完成最大最小
2025/6/12

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+4x+a2+ay = -x^2 + 4x + a^2 + a について、1x41 \le x \le 4 の範囲で yy の値が常に正となるような定数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、2次関数を平方完成します。
y=x2+4x+a2+ay = -x^2 + 4x + a^2 + a
y=(x24x)+a2+ay = -(x^2 - 4x) + a^2 + a
y=(x24x+44)+a2+ay = -(x^2 - 4x + 4 - 4) + a^2 + a
y=(x2)2+4+a2+ay = -(x - 2)^2 + 4 + a^2 + a
よって、
y=(x2)2+a2+a+4y = -(x - 2)^2 + a^2 + a + 4
この2次関数のグラフは、上に凸の放物線で、頂点の座標は (2,a2+a+4)(2, a^2 + a + 4) です。定義域 1x41 \le x \le 4 における yy の最小値が正であれば、1x41 \le x \le 4 の範囲で yy の値が常に正となります。
x=2x=2 は定義域 1x41 \le x \le 4 の中にあります。したがって、定義域における yy の最小値は、頂点ではなく、定義域の端点 x=1x=1 または x=4x=4 のいずれかになります。
x=1x=1 のとき、
y=(12)2+a2+a+4=1+a2+a+4=a2+a+3y = -(1-2)^2 + a^2 + a + 4 = -1 + a^2 + a + 4 = a^2 + a + 3
x=4x=4 のとき、
y=(42)2+a2+a+4=4+a2+a+4=a2+ay = -(4-2)^2 + a^2 + a + 4 = -4 + a^2 + a + 4 = a^2 + a
y=a2+ay = a^2 + a が最小値を与えるかどうかを確認します。
x=1x=1 のとき y=a2+a+3y=a^2+a+3
x=4x=4 のとき y=a2+ay=a^2+a
x=4x=4のときの方が小さいため、
1x41 \le x \le 4 の範囲における yy の最小値は a2+aa^2 + a となります。
したがって、a2+a>0a^2 + a > 0 であれば、1x41 \le x \le 4 の範囲で yy の値が常に正となります。
a2+a>0a^2 + a > 0
a(a+1)>0a(a + 1) > 0
この不等式を解くと、a<1a < -1 または a>0a > 0 となります。

3. 最終的な答え

a<1a < -1 または a>0a > 0

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