2次方程式 $x^2 - mx + 2m + 5 = 0$ について、以下の3つの条件を満たす定数 $m$ の範囲を求める問題です。 (1) 異なる2つの実数解をもつ。 (2) 4より大きい解と4より小さい解をもつ。 (3) 異なる2つの4より大きい解をもつ。

代数学二次方程式判別式解の配置
2025/6/14

1. 問題の内容

2次方程式 x2mx+2m+5=0x^2 - mx + 2m + 5 = 0 について、以下の3つの条件を満たす定数 mm の範囲を求める問題です。
(1) 異なる2つの実数解をもつ。
(2) 4より大きい解と4より小さい解をもつ。
(3) 異なる2つの4より大きい解をもつ。

2. 解き方の手順

(1) 異なる2つの実数解をもつ条件
2次方程式が異なる2つの実数解を持つためには、判別式 DD が正である必要があります。
D=(m)24(1)(2m+5)=m28m20>0D = (-m)^2 - 4(1)(2m + 5) = m^2 - 8m - 20 > 0
これを解くと、m<2m < -2 または m>10m > 10
(2) 4より大きい解と4より小さい解をもつ条件
f(x)=x2mx+2m+5f(x) = x^2 - mx + 2m + 5 とおくと、f(4)<0f(4) < 0 であればよい。
f(4)=424m+2m+5=164m+2m+5=212m<0f(4) = 4^2 - 4m + 2m + 5 = 16 - 4m + 2m + 5 = 21 - 2m < 0
これを解くと、2m>212m > 21 より m>212m > \frac{21}{2}
(3) 異なる2つの4より大きい解をもつ条件
以下の3つの条件を満たす必要がある。
i) 異なる2つの実数解をもつ (D>0D>0)
ii) 軸が4より大きい
iii) f(4)>0f(4) > 0
i) は (1) より m<2m < -2 または m>10m > 10
ii) 軸は x=m2x = \frac{m}{2} なので、m2>4\frac{m}{2} > 4 より m>8m > 8
iii) f(4)=212m>0f(4) = 21 - 2m > 0 より m<212m < \frac{21}{2}
i), ii), iii) をすべて満たす mm の範囲は、10<m<21210 < m < \frac{21}{2}

3. 最終的な答え

(1) m<2m < -2 または m>10m > 10
(2) m>212m > \frac{21}{2}
(3) 10<m<21210 < m < \frac{21}{2}

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