問題は、次の2つの条件を満たす実数 $k$ の値または値の範囲を求めるものです。 (1) 放物線 $y = x^2 - 2x + k - 3$ が $x$ 軸と共有点をもつ。 (2) 放物線 $y = x^2 - 3x + 2$ と直線 $y = kx - 2$ が接する。

代数学二次関数判別式共有点接する不等式
2025/6/14

1. 問題の内容

問題は、次の2つの条件を満たす実数 kk の値または値の範囲を求めるものです。
(1) 放物線 y=x22x+k3y = x^2 - 2x + k - 3xx 軸と共有点をもつ。
(2) 放物線 y=x23x+2y = x^2 - 3x + 2 と直線 y=kx2y = kx - 2 が接する。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 y=x22x+k3y = x^2 - 2x + k - 3xx 軸と共有点をもつ条件は、2次方程式 x22x+k3=0x^2 - 2x + k - 3 = 0 が実数解をもつことです。これは、判別式 DDD0D \geq 0 を満たすことと同値です。
判別式 DD は、
D=(2)24(1)(k3)=44k+12=164kD = (-2)^2 - 4(1)(k - 3) = 4 - 4k + 12 = 16 - 4k
したがって、164k016 - 4k \geq 0 を解くと、4k164k \leq 16 より、k4k \leq 4 となります。
(2) 放物線 y=x23x+2y = x^2 - 3x + 2 と直線 y=kx2y = kx - 2 が接する条件は、2次方程式 x23x+2=kx2x^2 - 3x + 2 = kx - 2 が重解をもつことです。これを整理すると、x2(3+k)x+4=0x^2 - (3+k)x + 4 = 0 となります。
この2次方程式が重解をもつ条件は、判別式 DDD=0D = 0 を満たすことです。
判別式 DD は、
D=((3+k))24(1)(4)=(3+k)216=k2+6k+916=k2+6k7D = (-(3+k))^2 - 4(1)(4) = (3+k)^2 - 16 = k^2 + 6k + 9 - 16 = k^2 + 6k - 7
したがって、k2+6k7=0k^2 + 6k - 7 = 0 を解くと、(k+7)(k1)=0(k+7)(k-1) = 0 より、k=7,1k = -7, 1 となります。

3. 最終的な答え

(1) k4k \leq 4
(2) k=7,1k = -7, 1

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