与えられた連立一次方程式が非自明解を持つような $t$ の値をすべて求める問題です。連立方程式は次のとおりです。 $tx - y + 3z = 0$ $x + y + tz = 0$ $x - ty + z = 0$

代数学線形代数行列式連立一次方程式3次方程式
2025/6/14

1. 問題の内容

与えられた連立一次方程式が非自明解を持つような tt の値をすべて求める問題です。連立方程式は次のとおりです。
txy+3z=0tx - y + 3z = 0
x+y+tz=0x + y + tz = 0
xty+z=0x - ty + z = 0

2. 解き方の手順

連立一次方程式が非自明解を持つためには、係数行列の行列式が0でなければなりません。係数行列は次のようになります。
(t1311t1t1)\begin{pmatrix} t & -1 & 3 \\ 1 & 1 & t \\ 1 & -t & 1 \end{pmatrix}
この行列の行列式を計算します。
det=t1tt1(1)1t11+3111tdet = t \begin{vmatrix} 1 & t \\ -t & 1 \end{vmatrix} - (-1) \begin{vmatrix} 1 & t \\ 1 & 1 \end{vmatrix} + 3 \begin{vmatrix} 1 & 1 \\ 1 & -t \end{vmatrix}
=t(1(t2))+(1t)+3(t1)= t(1 - (-t^2)) + (1 - t) + 3(-t - 1)
=t(1+t2)+1t3t3= t(1 + t^2) + 1 - t - 3t - 3
=t+t3+14t3= t + t^3 + 1 - 4t - 3
=t33t2= t^3 - 3t - 2
非自明解を持つためには、det=0det = 0 である必要があります。したがって、
t33t2=0t^3 - 3t - 2 = 0
この3次方程式を解きます。t=1t = -1 を代入すると、
(1)33(1)2=1+32=0(-1)^3 - 3(-1) - 2 = -1 + 3 - 2 = 0
となるので、t=1t = -1 は解の一つです。したがって、t+1t + 1t33t2t^3 - 3t - 2 の因数です。多項式除算を行うと、
t33t2=(t+1)(t2t2)t^3 - 3t - 2 = (t + 1)(t^2 - t - 2)
さらに、t2t2t^2 - t - 2 を因数分解すると、
t2t2=(t+1)(t2)t^2 - t - 2 = (t + 1)(t - 2)
したがって、
t33t2=(t+1)2(t2)=0t^3 - 3t - 2 = (t + 1)^2 (t - 2) = 0
よって、t=1,2t = -1, 2 が解となります。

3. 最終的な答え

t=1,2t = -1, 2 であり、tt の小さい順に並べると、t=1,2t = -1, 2 となります。
アイ: -1
ウエ: 2

「代数学」の関連問題

与えられた式 $(x+2)^2 - 6(x+2) + 9$ を因数分解して簡単にします。

因数分解展開二次式
2025/6/15

問題は、 $a^2 + b^2 + c^2 - ab - bc - ca$ が奇数ならば、$a, b, c$ のうち奇数の個数は1個または3個であることを示すことです。(原文は2個となっていますが、こ...

整数代数式の変形偶奇性証明
2025/6/15

与えられた式 $ax^2 + 8ax + 7a$ を因数分解してください。

因数分解二次方程式多項式
2025/6/15

与えられた3つの方程式または不等式を解きます。 (1) $|x+4| = 2$ (2) $|x-3| < 5$ (3) $|x-2| \geq 1$

絶対値不等式方程式絶対値を含む不等式
2025/6/15

与えられた絶対値を含む方程式と不等式を解く問題です。具体的には、 (1) $|x|=2$ (2) $|x|<2$ (3) $|x|>4$ (4) $|x| \leq 4$ の4つの問題を解きます。

絶対値方程式不等式数直線
2025/6/15

グラフの切片が -5 で、点 (-2, -3) を通る直線の式を求める問題です。

一次関数直線の式傾き切片
2025/6/15

グラフの切片が -6 であり、点 (3, 0) を通る直線の式を求めます。

一次関数直線の式傾き切片座標
2025/6/15

グラフの切片が -5 で、点 (1, -7) を通る直線の式を求める。

一次関数直線の式傾き切片
2025/6/15

グラフの切片が-1で、点(1, 3)を通る直線の式を求めます。

一次関数直線の式傾き切片
2025/6/15

グラフの切片が-4で、点(-1, -7)を通る直線の式を求める。

一次関数直線の式グラフ傾き切片
2025/6/15