与えられた数列 $\{a_n\}$ は公比が正の等比数列で、$a_2 = 12$、$a_4 = 48$ を満たす。また、数列 $\{b_n\}$ は等差数列で、$b_6 = 23$、$b_2 + b_5 = 26$ を満たす。 (1) 数列 $\{a_n\}$ の一般項 $a_n$ を $n$ を用いて表す。 (2) 数列 $\{b_n\}$ の初項と公差を求め、さらに初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ を $n$ を用いて表す。

代数学数列等比数列等差数列一般項
2025/6/12

1. 問題の内容

与えられた数列 {an}\{a_n\} は公比が正の等比数列で、a2=12a_2 = 12a4=48a_4 = 48 を満たす。また、数列 {bn}\{b_n\} は等差数列で、b6=23b_6 = 23b2+b5=26b_2 + b_5 = 26 を満たす。
(1) 数列 {an}\{a_n\} の一般項 ana_nnn を用いて表す。
(2) 数列 {bn}\{b_n\} の初項と公差を求め、さらに初項から第 nn 項までの和 SnS_nnn を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) 等比数列 {an}\{a_n\} について、初項を aa、公比を rr とすると、an=arn1a_n = ar^{n-1} と表せる。
a2=ar=12a_2 = ar = 12
a4=ar3=48a_4 = ar^3 = 48
この2式から rraa を求める。
ar3/ar=48/12ar^3 / ar = 48 / 12
r2=4r^2 = 4
公比 rr は正であるから、r=2r = 2
a2=12a \cdot 2 = 12 より、a=6a = 6
したがって、an=62n1=32na_n = 6 \cdot 2^{n-1} = 3 \cdot 2^n
(2) 等差数列 {bn}\{b_n\} について、初項を bb、公差を dd とすると、bn=b+(n1)db_n = b + (n-1)d と表せる。
b6=b+5d=23b_6 = b + 5d = 23
b2+b5=(b+d)+(b+4d)=2b+5d=26b_2 + b_5 = (b + d) + (b + 4d) = 2b + 5d = 26
この2式から bbdd を求める。
2b+5d=262b + 5d = 26
b+5d=23b + 5d = 23 より、b=2623=3b = 26 - 23 = 3
3+5d=233 + 5d = 23
5d=205d = 20
d=4d = 4
したがって、初項は b=3b = 3、公差は d=4d = 4
数列 {bn}\{b_n\} の初項から第 nn 項までの和 SnS_n は、
Sn=n2(2b+(n1)d)=n2(23+(n1)4)=n2(6+4n4)=n2(4n+2)=n(2n+1)=2n2+nS_n = \frac{n}{2} (2b + (n-1)d) = \frac{n}{2} (2 \cdot 3 + (n-1) \cdot 4) = \frac{n}{2} (6 + 4n - 4) = \frac{n}{2} (4n + 2) = n(2n + 1) = 2n^2 + n

3. 最終的な答え

(1) an=32na_n = 3 \cdot 2^n
(2) 初項: 33, 公差: 44, Sn=2n2+nS_n = 2n^2 + n

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