与えられた複素数方程式の解を求め、その解を複素数平面上に図示する。 (1) $z^6 = 1$ (2) $z^8 = 1$

代数学複素数複素数平面ド・モアブルの定理方程式
2025/6/12

1. 問題の内容

与えられた複素数方程式の解を求め、その解を複素数平面上に図示する。
(1) z6=1z^6 = 1
(2) z8=1z^8 = 1

2. 解き方の手順

(1) z6=1z^6 = 1 の場合
まず、zz を極形式で z=r(cosθ+isinθ)z = r(\cos \theta + i \sin \theta) と表す。
すると、z6=r6(cos6θ+isin6θ)z^6 = r^6 (\cos 6\theta + i \sin 6\theta) となる。
z6=1=1(cos0+isin0)z^6 = 1 = 1(\cos 0 + i \sin 0) であるから、
r6=1r^6 = 1 かつ 6θ=2kπ6\theta = 2k\pi (kは整数)となる。
rr は実数であるから、r=1r = 1
θ=2kπ6=kπ3\theta = \frac{2k\pi}{6} = \frac{k\pi}{3} (k = 0, 1, 2, 3, 4, 5)
したがって、
z=coskπ3+isinkπ3z = \cos \frac{k\pi}{3} + i \sin \frac{k\pi}{3} (k = 0, 1, 2, 3, 4, 5)
(2) z8=1z^8 = 1 の場合
同様に、z=r(cosθ+isinθ)z = r(\cos \theta + i \sin \theta) と表す。
すると、z8=r8(cos8θ+isin8θ)z^8 = r^8 (\cos 8\theta + i \sin 8\theta) となる。
z8=1=1(cos0+isin0)z^8 = 1 = 1(\cos 0 + i \sin 0) であるから、
r8=1r^8 = 1 かつ 8θ=2kπ8\theta = 2k\pi (kは整数)となる。
rr は実数であるから、r=1r = 1
θ=2kπ8=kπ4\theta = \frac{2k\pi}{8} = \frac{k\pi}{4} (k = 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7)
したがって、
z=coskπ4+isinkπ4z = \cos \frac{k\pi}{4} + i \sin \frac{k\pi}{4} (k = 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7)

3. 最終的な答え

(1) z6=1z^6 = 1 の解: z=coskπ3+isinkπ3z = \cos \frac{k\pi}{3} + i \sin \frac{k\pi}{3} (k = 0, 1, 2, 3, 4, 5)
(2) z8=1z^8 = 1 の解: z=coskπ4+isinkπ4z = \cos \frac{k\pi}{4} + i \sin \frac{k\pi}{4} (k = 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7)

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