2次関数 $f(x) = x^2 - 2ax + 1$ について、以下の問いに答える。 (1) $y = f(x)$ のグラフの頂点の座標を $a$ を用いて表す。 (2) $y = f(x)$ のグラフを $x$ 軸方向に $-2$, $y$ 軸方向に $3$ だけ平行移動した放物線が原点を通るとき、$a$ の値を求める。 (3) $0 \le x \le 2$ における関数 $f(x)$ の最小値を $m(a)$ とするとき、$m(a)$ を $a$ を用いて表す。

代数学二次関数平方完成グラフの平行移動最大最小
2025/6/12

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x22ax+1f(x) = x^2 - 2ax + 1 について、以下の問いに答える。
(1) y=f(x)y = f(x) のグラフの頂点の座標を aa を用いて表す。
(2) y=f(x)y = f(x) のグラフを xx 軸方向に 2-2, yy 軸方向に 33 だけ平行移動した放物線が原点を通るとき、aa の値を求める。
(3) 0x20 \le x \le 2 における関数 f(x)f(x) の最小値を m(a)m(a) とするとき、m(a)m(a)aa を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) 平方完成を行う。
f(x)=x22ax+1=(xa)2a2+1f(x) = x^2 - 2ax + 1 = (x - a)^2 - a^2 + 1
よって、頂点の座標は (a,a2+1)(a, -a^2 + 1)
(2) 平行移動後の関数を g(x)g(x) とすると、
g(x)=f(x+2)+3=(x+2)22a(x+2)+1+3=x2+4x+42ax4a+4=x2+(42a)x+84ag(x) = f(x + 2) + 3 = (x+2)^2 - 2a(x+2) + 1 + 3 = x^2 + 4x + 4 - 2ax - 4a + 4 = x^2 + (4 - 2a)x + 8 - 4a
このグラフが原点を通るので、g(0)=0g(0) = 0
84a=08 - 4a = 0 より、a=2a = 2
(3) f(x)=(xa)2a2+1f(x) = (x - a)^2 - a^2 + 1 である。
0x20 \le x \le 2 における f(x)f(x) の最小値を m(a)m(a) とする。
x=ax = a の位置で場合分けを行う。
(i) a<0a < 0 のとき、区間 [0,2][0, 2]f(x)f(x) は単調減少なので、x=0x = 0 で最小値をとる。
m(a)=f(0)=1m(a) = f(0) = 1
(ii) 0a20 \le a \le 2 のとき、x=ax = a で最小値をとる。
m(a)=f(a)=a2+1m(a) = f(a) = -a^2 + 1
(iii) a>2a > 2 のとき、区間 [0,2][0, 2]f(x)f(x) は単調増加なので、x=2x = 2 で最小値をとる。
m(a)=f(2)=222a2+1=54am(a) = f(2) = 2^2 - 2a \cdot 2 + 1 = 5 - 4a
以上より、
m(a)={1(a<0)a2+1(0a2)54a(a>2)m(a) = \begin{cases} 1 & (a < 0) \\ -a^2 + 1 & (0 \le a \le 2) \\ 5 - 4a & (a > 2) \end{cases}

3. 最終的な答え

(1) 頂点の座標: (a,a2+1)(a, -a^2 + 1)
(2) a=2a = 2
(3) m(a)={1(a<0)a2+1(0a2)54a(a>2)m(a) = \begin{cases} 1 & (a < 0) \\ -a^2 + 1 & (0 \le a \le 2) \\ 5 - 4a & (a > 2) \end{cases}

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